カテゴリー「サイエンス」の285件の記事

2026.02.03

「ちきゅう」がレアアース泥を回収

1月11日に南鳥島EEZ海域のレアアース泥を試験採鉱するため清水港を出航した国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が、レアアース泥を回収したとJAMSTECが報じています。

これから回収した泥にどんなレアアースがどれくらい含有しているのか分析が行われるのでしょう。

商業的な国産のレアアースの確保まではまだ時間がかかると思いますが、朗報です。

関連エントリー:「ちきゅう」がレアアース泥採鉱システム接続試験のため南鳥島EEZ海域へ出航 2026.01.16

引用文南鳥島EEZ海域でのレアアース泥採鉱システム接続試験の状況について(速報)
南鳥島周辺海域におけるレアアース泥採鉱システム接続試験について、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が1月17日(土)に現場海域に到着しました。その後、1月30日(金)より最初のレアアース泥回収作業を開始し、2月1日(日)未明に最初のレアアース泥が船上に揚泥されたことを確認しました。
現在、継続して回収作業を実施しており、本日までに同作業が終了する予定です。
なお、清水港には2月15日(日)に帰港する見込みです。
2026.2.2/国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)

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2026.01.28

今年は最も暑い夏になる?

昨年の日本の夏(6月~8月)は、平均気温が基準値から2.36℃上回り統計開始の1898年以降最も高くなりました。

静岡でも8月6日に最高気温が41.4℃を記録し、1940年の観測史上最高を記録、全国歴代2位となりとても暑い夏でした。

平均気温も6月は1位、7月は2位、8月は1位、2025年年間では3位となっています。

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海洋研究開発機構のWEBのコラムに「2026は観測史上最も暑い年になるかもしれません。」とありました。

これは、これまで続いていたラニーニャ現象が、「早春には、熱帯太平洋は平年並みの状態に戻り、夏にはエルニーニョ現象へと遷移していくと予測」しているためだそうです。

去年の夏以上の猛暑になったらたまりません。

関連エントリー
2025年夏は記録的高温だった 2025.09.02
今日(2025.8.6)の静岡の最高気温は観測史上1位の41.4℃、全国でも史上2位タイ 2025.08.06

引用文研究者コラム 今夏、エルニーニョ現象による異常気象が発生か?
12024年12月から発生したラニーニャ現象(2025年1月21日既報)は、2025年春には一旦衰退したものの、夏の終わり頃から再発達し、現在も太平洋熱帯域はラニーニャのような状態が維持されています。
アプリケーションラボの最新の予測(2026年1月1日時点)では、この状態が、晩冬まで続くと予測しています。その後、早春には、熱帯太平洋は平年並みの状態に戻り、夏にはエルニーニョ現象へと遷移していくと予測しています。エルニーニョ現象は、広大な熱帯太平洋に蓄えられた熱を大気に放出することで、世界各地に異常気象を引き起こします。2023年のエルニーニョ発生時は、日本だけでなく全世界で猛暑になり、世界平均気温が観測史上最高を更新しました。そのエルニーニョの残り香で、2024年も記録を更新しました(2025年3月21日既報)。ラニーニャ現象のおかげもあって、2025年の世界平均気温の記録更新には至らずにすみましたが(世界気象機関WMOから2026年1月14日既報)、予測通りエルニーニョ現象が発生すれば、記録を更新し、2026年は観測史上最も暑い年になるかもしれません。
2026.01.23/海洋研究開発機構(JAMSTEC)

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2026.01.16

「ちきゅう」がレアアース泥採鉱システム接続試験のため南鳥島EEZ海域へ出航

JAMSTEC(海洋研究開発機構)の地球深部探査船「ちきゅう」が1月11日に清水港興津ふ頭を南鳥島EEZ海域へ向けて出航しました。

今回の航海は、南鳥島沖のEEZ海域の水深約6000mの海底あるレアアース泥を採鉱するための試験で、揚泥管や機器等をつなげながらおろし、採鉱機を海底に貫入させる一連の作動を検証することが目的だそうです。

海底6000mまでパイプをつなげながら到達することだけでも大変なことだと思います。

でも、将来的にレアアースを海外にたよらず経済的なレベルで調達できるようになればとても大きなことです。

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・ 日の出ふ頭に停泊中の「ちきゅう」(船首から) 船首の大きな屋根状床はヘリコプター用デッキ(2019.11.30撮影)

関連エントリー:地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開に行きました その1 - 船としての「ちきゅう」 2019.12.09

引用文南鳥島EEZ海域でのレアアース泥採鉱システム接続試験の実施について
1. 発表概要
内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の14課題の一つである「海洋安全保障プラットフォームの構築」(プログラムディレクター 石井正一、以下「SIP海洋」)では、海底鉱物資源として注目されるレアアース泥(ハイテク製品に欠かせないレアアースを高濃度に含む堆積物)の探査、採鉱、製錬等の実証に取り組んでいる。
日本の最東端に位置する南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)の海底下にはレアアース元素の含有量が特に高いレアアース泥が存在している(図1)。今般、SIP海洋では、令和8年1月11日から2月14日の予定で南鳥島EEZ海域においてレアアース泥採鉱システム接続試験を実施する。
今回の試験は、採鉱システムの接続試験が目的であるが、我が国における国産レアアースの産業化に向けた最初の取組となるもので、水深約6,000mの海底におけるこのような試験は世界でも初めての試みである。
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3. 実施内容
令和8年1月11日から2月14日に実施する試験は、「ちきゅう」を用いて南鳥島沖のEEZ海域における水深約6,000mの海底に向けて、レアアース泥を採鉱する揚泥管や機器等を接続しながら降下させ、採鉱機を海底に貫入させる一連の作動を検証することを目的に行う。採鉱作業中の海洋環境モニタリングでは、海底に「江戸っ子1号COEDO」、環境DNA自動採取装置、ハイドロフォンを設置して採鉱作業中の海洋環境を観測するとともに、洋上では生物光合成反応を利用した汚染監視システムなどの観測装置の性能試験も実施する。
今回の試験は、これまで蓄積してきた技術開発と運用ノウハウを基に、令和9年2月の本格的な採鉱試験に向けての最初の取り組みであり、本試験により得られた成果は世界が注目し、我が国のレアアースサプライチェーンの構築においても、確かな一歩を刻むものとなる。
4. 予定
令和8年1月11日(日) 出港(清水港@静岡県静岡市)
令和8年2月14日(土) 帰港(同上)
2025.12.23/内閣府戦略的イノベーション創造プログラムSIP、国立研究開発法人海洋研究開発機構

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2025.08.02

油井飛行士を乗せたクルードラゴン宇宙船が国際宇宙ステーションとドッキング

油井亀美也宇宙飛行士をはじめ4人の宇宙飛行士を乗せたクルードラゴン11号機が8月2日 15:27に国際宇宙ステーションにドッキングしました。

油井宇宙飛行士と交代で8月5日以降に大西卓哉宇宙飛行士が地球に帰還する予定です。

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・ クルードラゴン11号機とISSのドッキング(NASA TVから画像引用)

引用文油井亀美也宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在開始
クルードラゴン宇宙船(Crew-11)で国際宇宙ステーション(ISS)に到着した油井亀美也宇宙飛行士は、第73次/第74次長期滞在クルーとしてISSでの長期滞在を開始しました。
ISSとのドッキング日時及びハッチオープン日時は以下のとおりです。

1. ISSとのドッキング日時:
2025年8月2日(土)15時27分(日本時間)
2025年8月2日(土)2時27分(米国東部夏時間)
2. ISSとクルードラゴン宇宙船(Crew-11)間のハッチオープン日時:
2025年8月2日(土)16時46分(日本時間)
2025年8月2日(土) 3時46分(米国東部夏時間)
※時刻は24時間制表記
2025.08.02/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

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P.S. 2025.08.10

大西拓哉宇宙飛行士がISSから10日 0:33に帰還したとJAXAが報じています。約150日の滞在期間です。

引用文国際宇宙ステーション長期滞在クルー 大西卓哉宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-10)帰還
国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終了した大西卓哉宇宙飛行士が搭乗するクルードラゴン宇宙船(Crew-10)は、以下のとおり無事帰還しました。
1. 帰還日時(時刻は24時間表記):
2025年8月10日(日)0時33分(日本時間)
2025年8月9日(土)11時33分(米国東部夏時間)
2. 着水場所:カリフォルニア州サンディエゴ沖
3. 搭乗員:ISS第72および73次長期滞在クルー
Crew-10 コマンダー:アン・マクレイン(NASA)
Crew-10 パイロット:ニコル・エアーズ(NASA)
ミッションスペシャリスト:大西 卓哉(JAXA)
ミッションスペシャリスト: キリル・ペスコフ(ROSCOSMOS)
4. 備考:
・Crew-10ミッション飛行日数:147.7日(3,544時間30分)
・Crew-10ミッションISS滞在日数:145.8日(3,498時間11分)
・大西宇宙飛行士の通算滞在時間
○通算宇宙滞在時間:262.8日(6,306時間52分)(日本人宇宙飛行士で5番目)
○通算ISS滞在時間:258.6日(6,206時間40分)(日本人宇宙飛行士で5番目)
2025.08.10/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

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2025.06.29

最後のH-IIAロケットの打ち上げ成功

機体の電気系統の機器交換したため打ち上げを延期していたH-IIAロケット 50号機が、6月29日1時33分に打ち上げられました。

搭載した温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」も正常な状態にあると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がアナウンスしています。


温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)/H-IIAロケット50号機打上げライブ中継/JAXA(宇宙航空研究開発機構)

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※ 発射台には「H-IIA F50 THANK YOU!」の表示があります。 JAXA YouTubeから画像引用

H-IIAは、気象衛星「ひまわり」や探査機「はやぶさ2」などを打ち上げた信頼性の高いロケットでした。

これからは、コスト削減を図り国際競争力を高めたH-Ⅲロケットの時代ですね。

引用文温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)の衛星状態
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2025年6月29日1時33分03秒(日本標準時)に種子島宇宙センターから H-IIAロケット50号機で打ち上げた温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」(GOSAT-GW)の信号を、同日1時51分(日本標準時)にオーストラリアのミンゲニュー局で受信し、太陽電池パドルの展開が正常に行われたことを確認しました。
続いて、2時12分(日本標準時)に南極大陸のトロール局で「いぶきGW」の信号を受信し、衛星の太陽捕捉制御が正常に行われたことを確認しました。
現在、「いぶきGW」の状態は正常です。
2025.06.29/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

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2024.09.06

地球深部探査船「ちきゅう」の出航がライブ配信されていたんですね

清水港を母港とする海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」が9月6日に「日本海溝巨大地震・津波発生過程の時空間変化の追跡」のため出航しましたが、その様子がYouTubeでライブ配信されていました。


ちきゅうLIVE! -Project JTRACK- #1 いざ出航!/JAMSTEC 海洋研究開発機構

参考:地球深部探査船「ちきゅう」による国際深海科学掘削計画(IODP)第405次研究航海「日本海溝巨大地震・津波発生過程の時空間変化の追跡(JTRACK)」の実施について 2024.08.29/国立研究開発法人海洋研究開発機構

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2024.08.28

小型月着陸実証機(SLIM)の月面活動が終了した

1月20日に神酒の海付近に10m程度で月面に着陸した小型月着陸実証機(SLIM)の月面活動が終了したと、JAXAが報じています。

夜は-170℃になるという過酷な月面の長い夜を3度も超えて活動を続けたSLIM、流石です。

関連エントリー:SLIMが着陸した「神酒の海」や「テオフィルス・クレーター」 2024.02.03

引用文小型月着陸実証機(SLIM)の月面活動の終了
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小型月着陸実証機(SLIM)と2024年4月28日に通信して以降、5月から7月の運用機会(※)において探査機との通信を確立できなかったことから、8月23日22時40分(日本標準時)の停波運用をもって、SLIMの月面での運用を終了しました。
SLIMは、2023年9月7日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げられ、2024年1月20日に日本で初めて月面軟着陸に成功しました。その着陸性能は、着陸目標点からの位置誤差10m程度以下と評価できたことから、世界初となるピンポイント着陸に成功したことを確認しました。また、マルチバンド分光カメラ(MBC)による10バンド(波長)の分光観測は当初の想定を超えて10個の岩石に対して実施することができました。さらに、ミッションとしては計画していなかった越夜後の探査機動作も3回にわたって確認されるなど、所期の目標を上回る成果を収めました。
SLIMの運用状況(SLIMプロジェクトサイト)
2024.08.26/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

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2024.06.07

ボーイングの「スターライナー」が国際宇宙ステーションにドッキング

6月5日に打ち上げられた米ボーイング社の有人宇宙船「Starliner(スターライナー)」が、7日2時30分過ぎ(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング、宇宙飛行士2人が到着しました。

ISSに人を運ぶ宇宙船としてスターライナーが、ロシアのソユーズと米スペースX社のクルー・ドラゴンに加わりました。


NASA’s Boeing Crew Flight Test Docking Day Highlights - June 6, 2024/NASA Video

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2024.04.16

米国で13年ゼミと17年ゼミが221年ぶりに同時に発生する

アメリカの東部・南部で13年や17年の周期で発生する周期ゼミ(素数ゼミ)が、今年同時に発生するとロイターが報じていました。

前回同時発生したのが、1803年で13と17の最小公倍数は221なので221年後の今年になります。

そもそも、13年や17年という昆虫としては長い一生を送るのか?何故、それが13年や17年という素数なのか。そのことを考察した吉村 仁さんの「素数ゼミの謎」です。

もう20年以上も前に読んだ本ですが、セミの過酷な環境の中で生き残っていったのか、それに素数がどのように敢為しているのか、面白い本でした。

関連エントリー:素数ゼミの謎/吉村 仁 2005.09.07

引用文セミの恐怖!?米国で221年ぶりの大発生へ 数十億~数千億匹の大合唱!2種類の周期ゼミのタイミング重なる
今年、米国でセミが大発生すると専門家らが予想し、話題になっている。13年の周期で地上に出現する「13年ゼミ」と、17年周期の「17年ゼミ」のタイミングがぴったりと重なることが原因。この現象が最後に記録されたのは1803年で、実に221年ぶりの大量発生となる。2種類のセミが見られるイリノイ州では、少なくとも数十億匹のセミによる“大合唱”が起こる可能性が高い。
2024.02.07/ロイター

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2024.03.28

SLIMが2度目の活動を再開

14日周期で昼夜を繰り返す月面。3月1日に夜に入り再び活動を停止した小型月着陸実証機SLIMが、高温の昼を超えて再び通信を回復したそうです。JAXAがアナウンスしています。

赤道付近は昼は110℃、夜は-170℃になるという過酷な月面。

タフですね。SLIM!

関連エントリー:SLIMが活動再開 2024.02.26

引用文日照に伴う活動再開
月面での2回の夜を越え、高温になる昼を経て、この日、SLIMとの通信を再度確立しました。仕様外の過酷な温度環境によってバッテリや一部温度センサが不調になり始めていることを確認しました。なお、バッテリは着陸後に電気的に切り離していますので、運用そのものには影響が出ないようになっています。
2024.03.27/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構J(JAXA)

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