硫黄島沖新島の海上保安庁が2023年11月10日に撮影した動画
硫黄島沖の新島について11月13日に投稿しましたが、その時、参考にした海上保安庁の「海域火山データベース」には11月10日に撮影した動画も掲載されています。
動画には、新島と噴火による水蒸気の噴出が記録だれています。
・ 硫黄島 翁浜沖の新島の様子2023/11/10 海上保安庁 撮影 出展:海上保安庁
参照:海域火山データベース 硫黄島/海上保安庁海洋情報部
関連エントリー:硫黄島沖に新島出現 2023.11.13
硫黄島沖の新島について11月13日に投稿しましたが、その時、参考にした海上保安庁の「海域火山データベース」には11月10日に撮影した動画も掲載されています。
動画には、新島と噴火による水蒸気の噴出が記録だれています。
・ 硫黄島 翁浜沖の新島の様子2023/11/10 海上保安庁 撮影 出展:海上保安庁
参照:海域火山データベース 硫黄島/海上保安庁海洋情報部
関連エントリー:硫黄島沖に新島出現 2023.11.13
小笠原の硫黄島沖で噴火があり、東北・南西方向に8.6km、北西・南東方向5.6kmの島が出現したと、東京大学地震研究所がアナウンスしています。
この島は基底直径約40km、比高約2000mの海底火山の山頂付近が海上に出たものといいます。
海上保安庁が11月10日に撮影した写真に新島がはっきり写っています。
この付近は伊豆小笠原弧南部の火山活動が活発な場所です。今回の新島が西之島のように島として成長するのか、それとも波に洗われてなくなってしまうのか注目です。
・ 2023/11/10 12:53 翁浜沖の新島/海上保安庁 撮影
※ 左斜め上の海岸線が硫黄島
・ 2023/11/10 13:06 翁浜沖の新島/海上保安庁 撮影
参照:海域火山データベース 硫黄島/海上保安庁海洋情報部
参考:2023年10月30日硫黄島沖噴火と新島形成について 2023.11.2/東京大学地震研究所
小笠原の火山島 西之島の環境省の調査で、海鳥の繁殖の中心地以外で新たにヤニイロハサミムシとカズキダニの一種の生息を確認したと環境省がアナウンスしています。
・ 西之島 南西方から撮影 2023.10.04 /海上保安庁
※ 写真は最近の火山活動写真 2023.10.4/海上保安庁から引用
確実ではありませんが、鳥の死骸を餌として昆虫やダニが繁殖している可能性があるとのことです。
2022年7月5日に放送されたNHKの「ダーウィンが来た!」では、前年、大噴火して再び死の島になった西之島に最初に訪れた海鳥たちが営巣し繁殖する様子が紹介されていました。そして死んだ海鳥の死骸を餌とする小動物も昆虫も細菌もいないため腐らずにミイラ化していました。次に訪れた時は小型のカニが大量に上陸していて、鳥の死骸を食べてました。
節足動物や細菌、植物などが登場し、食物連鎖が始まり、長い時間をかけて死の島が生命の豊かな島に変わるのですね。溶岩と火山灰の台地に土壌ができる、壮大な物語の始まりです。
参照:海域火山データベース 西之島/海上保安庁
令和5年度西之島総合学術調査結果概要について
令和5年9月11日(月)~同年9月20日(水)に「令和5年度西之島総合学術調査」を実施しました。
今般、その調査結果概要を取りまとめましたので、お知らせいたします。
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調査結果(概要)
(1) 陸域調査
ア.鳥類
西之島の西部、北部、東部において、カツオドリ約30ペアの営巣を確認しました。昨年度までの調査時点で 繁殖の中心だった西部での営巣数は激減していました。
その他の海鳥についても個体数の減少が確認されました。
2020年の噴火後の繁殖成功率が低く、繁殖集団が縮小している可能性があります。噴火の直接影響ではなく、噴火に伴う環境変化という間接影響がタイムラグを経て作用したと考えられます。
イ.節足動物
西之島の北西部において、ヤニイロハサミムシとカズキダニの一種の生息を確認しました。これまでの海鳥の繁殖の中心地以外において新たに昆虫が確認されたことから、海鳥由来の有機物を資源にしつつ分布を拡大している可能性があります。ただし、今回は1地点の確認にとどまっており、今後、より広範囲における調査が必要です。
海鳥の営巣地でガ類の生息を確認しました。分類群の詳細は不明なものの、海鳥由来の有機物を資源にする昆虫等の節足動物が他にも生息している可能性があります。
島内では直接確認できていませんが、西之島沖で船上に飛来したカツオドリにシラミバエの一種が寄生していることを確認しました。
2023.10.02/環境省
昨日、富士宮市役所主催の「富士宮をつくった大地と自然の物語」が、富士宮市駅前交流センターで開催されたので聴きに行ってきました。
これは、先に富士宮市から発行された「富士宮の歴史 自然環境編」を記念して行われたもので、自然環境編の取りまとめ役の小山真人静岡大学未来社会デザイン機構教授の講演です。
「富士宮の歴史 自然環境編」は、第1編 富士宮の自然環境 第1章 富士宮の大地 第2章 富士宮の気象 第3章 富士宮の植物 第4章 富士宮の動物、第2編 富士宮の自然と向き合った人々 第1章 先史~中世 第2章 近世~現代と全223ページにもなる内容が充実した書籍ですが、その中から小山教授の専門の「富士宮の大地」についての講演でした。
北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの移動による静岡県東部~神奈川県西部にかけての地形の成り立ちにはじまり、富士山の噴火の活動までとても興味深く面白い話でした。
富士山周辺は、よく知っていると所ですが不思議な地形をしているところが多いです。
例えば芝川が小さな谷の様なところを流れるの対し、それと並行に流れる潤井川は比較的平坦なところを流れているとか。西富士宮駅を出た身延線は北上しますが、大きく南下しそれから再び北上し芝川駅に至るとか... その原因が講演でわかりました。
そして、何度も噴火を繰り返し大規模な山体崩壊もした富士山の今の美しい姿は、再び姿を変えることがあることも。
関連エントリ:富士宮の歴史 自然環境編/静岡県富士宮市 2023.05.14
日本では、太平洋プレートやフィリピン海プレートの海洋プレートの沈み込みにより、その付近には海域火山が多くあります。
その状況を海上保安庁が「海域火山データベース」として公開して、面白いので紹介します。
このデータベースでは、5海域、34火山の概要、海底地形図、火山の写真、活動記録等を閲覧できます。
・ 海域火山データベースから画像引用
【データベースに掲載されている海域火山】
▲北海道・東北の火山:渡島大島
▲伊豆諸島:伊豆東部火山群・手石海丘、伊豆大島、利島、新島(鵜渡根島・式根島)、神津島、三宅島(大野原島)、御蔵島、、八丈島(黒瀬(堆)、青ヶ島、明神礁・ベヨネース列岩、須美寿島・白根(第3須美寿海丘)、伊豆鳥島・伊豆鳥島近海、孀婦岩(七曜海山列)
▲小笠原諸島:西之島、海形海山、海徳海山、噴火浅根・北硫黄島 、海勢西の場・硫黄島、北福徳堆、福徳岡ノ場・南硫黄島 、南日吉海山、日光海山・福神海山
▲九州の火山:雲仙岳、霧島山、桜島・若尊(姶良カルデラ)、開聞岳(阿多カルデラ)
▲南西諸島:薩摩硫黄島(鬼界カルデラ)、口永良部島、口之島、中之島、諏訪之瀬島・悪石島、硫黄鳥島・横当島、西表島北北東
例えば2013年から活動を再開し陸地を拡大している小笠原諸島の西之島は、このデータベースで概要や時系列の写真や動画を見ることができます。
下の動画は、海上保安庁が公開している2023年1月25日の西之島の噴火の様子です。
公開された写真や動画は、海上保安庁のものであれば出典を明記すれば利用が可能で、とても利用価値が高いです。(ファイルサイズが大きいので、ファイルをYouTubeに落として利用しまた。)
・ 西之島の活動 2023/1/25 出展:海上保安庁
参照
・ 海域火山データベース/海上保安庁海洋情報部
・ 海域火山データベース 西之島/海上保安庁
今日の夕方、久し振りに揺れを感じました。新島・神津島近海を震源とするマグニチュード5.3、最大震度5弱の地震で、静岡では震度1でした。
この辺りは伊豆・小笠原海溝に起因する火山帯で地震や噴火が起こりやすい地域です。
資料:気象庁 ※ 画像をクリックすると別ウインドウの拡大表示します。
それにしても最近比較的揺れの大きな地震が全国のあちらこちらで起きています。
下の図は、気象庁の震度データベースで今年に入ってから5月20日までの震度4以上の地震を表したものです。
能登半島の地震は別ですが、日本海溝、相模トラフ、南海トラフ付近で起きていて、4枚のプレートで構成された日本列島の宿命みたいなものです。
能登半島の地震の地殻流体説もプレートが関与しているという話だし。
資料:気象庁 ※ 画像をクリックすると別ウインドウの拡大表示します。
関連エントリー:能登地方の地震の原因は地殻流体によって誘発 2023.05.09
「富士宮の歴史 自然環境編」は、静岡県富士宮市が市政施行80周年(2022年)を記念して発行されたものです。「富士宮の歴史」は、「自然環境編」の他「民族編」「通史編1~3」が予定されていて、「自然環境編」は第1弾とのことです。
内容は、
第1編 富士宮の自然環境 第1章 富士宮の大地 第2章 富士宮の気象 第3章 富士宮の植物 第4章 富士宮の動物
第2編 富士宮の自然と向き合った人々 第1章 先史~中世 第2章 近世~現代
で構成され、全223ページとボリュームがあります。
特に富士山南西麓に位置する富士宮の地学な成り立ちが図や写真を交えでわかりやすく説明されています。
小山真人静岡大学未来社会デザイン機構教授が編纂に加わっており内容は本格的なものになっている。また、巻末に参考文献が掲載されているのも便利です。
「富士宮の歴史 自然環境編」は、下記、富士宮市のサイトから1000円(送料別)で販売され、また無料ダウンロードができます。
参考:富士宮の歴史 自然環境編/富士宮市
富士宮の歴史 自然環境編
静岡県富士宮市 編集:市史編さん委員会
静岡県富士宮市/2023
・ 書籍の紹介一覧 B0166
今日の早朝の千葉県南部の最大震度5強の地震は、静岡は震度1でまったく気がつきませんでした。
気象庁の発表見よると地震の震源は、フィリピン海プレートの内部だそうです。
関東地方は、北米プレートにフィリピン海プレートが潜り込み、さらにその下に太平洋プレートが潜り込むという3枚のプレートが関わっていると奇異な構造をしています。
・ 令和5年5月11日04時16分頃の千葉県南部の地震について 2023.05.11/気象庁火山部から引用 PDF 2.12MB
※ 画像をクリックすると別ウインドウに拡大表示します。
能登半島の先端で地震が頻発しています。
・ 石川県能登地方の地震活動の最大震度別地震回数表 令和2年12月1日00時~令和5年5月9日16時、震度1以上/気象庁から引用 PDF 141KB
※ 画像をクリックすると別ウインドウに拡大表示します。
この地域では、火山はないし海洋プレートの沈み込みからも遠い、活断層は半島の北に能登半島沖起震断層・狼煙沖活動セグメントがありますがそこからも離れている。ということで不思議に思っていたところ、地下深くに潜り込んだ海側のプレートと陸側のプレートの境界に発生した水が上昇した流体が原因はないかという京都大学防災研究所の説を書きました。
東京工業大学でもこの群発地震の原因が地殻流体によって誘発されるのではという考えを掲載していました。
参照:地殻流体によって誘発された能登半島の群発地震 2022.11.04/東京工業大学 PDF 1.24MB
関連エントリー:地震の原因に「流体」が関与? 2022.07.04
カムチャッカ半島のシベルチ火山で10日22時過ぎに大規模な噴火がありました。
噴火の様子が気象衛星 ひまわりの衛星画像に写っています。
・ 気象衛星ひまわりの衛星画像 2023.04.10 23:00/気象庁
・ カムチャッカ半島 シベルチ火山の噴火 2023.4.10(ひまわり衛星画像/気象庁)
令和5年4月10日22時10分頃のシベルチ火山(ロシア)の大規模噴火について(第2報)
火山の噴火の概要
噴火発生日時 4月10日22時10分頃(日本時間)
火山名 シベルチ火山
噴煙高度 約52,000フィート(約16,000メートル)
2023.04.11/気象庁
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