2019年に東名高速道路 静岡インターチェンジ(IC)の東側(清水IC寄り)約3kmのところに日本平久能山スマートインターチェンジ(SIC)が設置されました。
このSICは静岡ICから離れていませんが、日本平や久能山、清水港、三保半島に近く、それらへのアクセスが便利になりました。
静岡市の平野部はまとまった土地が少なく、SIC周辺は大規模開発を行う数少ない場所です。
SIC周辺に大規模商業施設を誘致するため静岡市は、「大規模集客施設制限地区建築条例」や「良好な商業環境の形成に関する条例」を改正し、売場面積の上限面積の規制を緩和する方向と静岡新聞が報じています。
「大規模集客施設制限地区建築条例」は延床面積の制限を10,000m2から20,000m2に、「良好な商業環境の形成に関する条例」は売場面積を8,000m2から12,000m2に緩和するようです。
静岡市は浜松市とその周辺のような大規模なショッピングモールが少ないので、大規模商業施設が誘致されれば市の活性化にもなるのかな。
それにしてもSIC周辺は、市内で数少ない水田がまとまってあった地区ですが、農地は減りますね。
関連エントリ:9月14日に供用が開始された東名高速道路 日本平久能山スマートインターチェンジを使ってみました 2019.09.15
参照
・ 静岡市大規模集客施設制限地区建築条例/静岡市 PDF 78KB
・ 静岡市良好な商業環境の形成に関する条例・指針の概要/静岡市
東名日本平久能山SIC周辺に誘致の商業施設 静岡市、1.2万平方メートルまで容認へ
静岡市は25日、駿河区の東名高速道日本平久能山スマートインターチェンジ(SIC)周辺に誘致する商業施設を巡り、最大1万2千平方メートルの売り場面積を認める規制緩和案を決定する方針を示した。市役所静岡庁舎で開かれた市商業振興審議会の会合で説明した。商業環境形成条例を2013年に施行して以来、郊外で初めて1万平方メートル超の面積を容認する。
来年1月下旬に規制緩和を公表する見通しで、企業誘致に向けた動きが本格化する。早ければ来年中に進出企業が決まる可能性がある。
大規模集客施設制限地区建築条例に関し、延べ床面積を原則1万平方メートル以下としている制限を2万平方メートル以下に緩和する。また、都市部以外の施設売り場面積を制限する「良好な商業環境の形成に関する条例」の指針で上限8千平方メートルと規定する売り場面積にも、上限1万2千平方メートルの例外規定を設ける。審議会の委員らはおおむね案に賛同した。
市は11月から1カ月間実施した規制緩和案に対するパブリックコメントの結果も説明した。指針の一部改正については、97人から246件の意見が集まった。賛同57件、「案よりもさらに緩和」が5件、「条例・指針の撤廃も含めて検討」が6件、反対7件などだった。「今後の条例・指針の効果を検証してほしい」などの意見もあった。
地権者組合による土地区画整理の事業区域は約47ヘクタール。総事業費は約152億円で、工事は10月に始まった。
2024.12.26/静岡新聞