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2024.08.16

2023年度のカロリーベースの食料自給率は前年度と同じ38% - 自給率と自給力

農林水産省から2023年度(令和4年度)食料自給表が公表されました。

ここ数年、食料自給率は横ばいで’23年度は、カロリーベース(総合熱量総合)が38%、米(重量ベース)が99%、主食用穀物自給率(重量ベース)が63%です。

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カロリーベースの自給率が38%では、食料の輸入がストップしたり減少した場合は、国民への十分なカロリーの供給が困難になるため農林水産省では、食料自給率とは別に食料自給力の試算をしています。

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食料自給力とは、食料が海外から完全に入ってこなくなった場合、国内生産でどのくらい必要なカロリーを賄えるかの試算です。厳密には、食料が入ってこなくなる状態では、原油やガスなどのエネルギーや肥料や農薬などの資材も入ってこなくなるわけでかなり農業生産は厳しい状況に置かれますが、その点は置いておいて...

国内のみで農業生産を行う場合、ひとつは非食用作物を栽培している農地や耕作が放棄されている農地を食用作物の栽培に使うということです。さらに、供給カロリーの大きい米・小麦、イモ類に作物転換を行い二毛作と組み合わせた生産を行うことです。

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・ 令和5年度 食料自給率・食料自給力指標について 2024年8月/農林水産省 8~9ページを引用
※ 画像をクリックすると別ウインドウに拡大表示します。

自給力の試算によると、現在、国民一人が一日に必要とするカロリーは2,167kcalで、国内で供給できるカロリーは841kcalの48%です。

これを米・小麦中心の生産に替え、野菜や畜産・水産物などを加えることで1,752kcal、81%の供給を試算しています。

また、イモ類中心の生産とし、米・小麦、野菜や畜産・水産物などを加えることで2,362kcal、109%の供給を試算しています。

いざとなったら国民はイモを食えということなのか、でも、最近の国際情勢を考えると真面目に考える時期にきています。

参考:令和5年度食料自給率・食料自給力指標について 2024.08.08/農林水産省

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