令和6年能登半島地震での耐震性
1月1日の令和6年能登半島地震の被害が時間を追うごとにわかってきました。
テレビニュースでは、木造家屋が全壊した様子が度々映され、その被害の大きさに驚きます。
NHKニュースで、京都大学生存圏研究所 中川貴文准教授のシミレーションから「震度6強だった珠洲市や輪島市では、強度が現在の耐震基準より20%から60%しかない建物が次々と倒壊」し「珠洲市や輪島市でも現在の基準を最低限満たしている建物は倒壊は免れ」たことを報じていました。
もちろん、耐震性は地盤の影響を受けるので建築基準や耐震等級だけでは、建物の耐震性はいえないのかもしれません。ただ、現在の耐震機銃を満たしていれば震度6強の地震にあっても建物の倒壊による圧死は逃れる可能性が大きいこともあると思います。
木造建物の耐震基準は数回改正されていてよくわからないので調べてみました。
旧耐震基準は、1950年に制定され震度5程度までの地震で修復可能で倒壊なしという基準です。
その後、1964年の新潟地震(M7.5 最大震度5)、1968年の十勝沖地(M7.9 最大震度5)の被害を受けて1981年に新耐震基準が設定されました。
新耐震基準は、震度6強~7の大規模地震で倒壊がなく、震度5強程度までの中規模地震で軽度なひび割れ程度の被害という基準です。
さらに、1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災 M7.3 最大震度7)の巨大地震の後、地盤を考慮した基礎設計や建物の基礎部分と柱の接合部に取り付ける金具、耐力壁と呼ばれる壁の配置などが定められた2000年基準が設定されました。
このような経過を経て現行の耐震基準となっています。今回の能登半島地震でもこの基準が効果を発揮しているということでしょうか。
下の表に耐震基準の変遷と震度6強の地震を拾い出してみましたが、2000年以降毎年のように大きな揺れの地震が発生していることがわかります。

珠洲市や輪島市では耐震基準満たした建物は倒壊免れる揺れ
能登半島地震が木造の建物に与えた影響について専門家がシミュレーションを行ったところ、石川県の珠洲市や輪島市では耐震基準を満たした建物が倒壊を免れる揺れだったことがわかりました。専門家は「耐震化されていない古い住宅に被害が集中した可能性があり、対策を急ぐ必要がある」と指摘しています。
地震の揺れによる建物への影響に詳しい京都大学生存圏研究所の中川貴文准教授は、今回の能登半島地震で観測された地震動をもとに、耐震性能の異なる木造住宅がどの程度被害を受けたかシミュレーションを行いました。
その結果、最大震度7の揺れを観測した石川県志賀町では、どの耐震性能の建物も倒壊しませんでした。
これに対して震度6強だった珠洲市や輪島市では、強度が現在の耐震基準より20%から60%しかない建物が次々と倒壊しました。
その理由について中川准教授は、珠洲市や輪島市では木造住宅に被害が発生しやすい周期の揺れが観測されたためとしています。
一方、珠洲市や輪島市でも現在の基準を最低限満たしている建物は倒壊は免れ、中川准教授は耐震補強がされていなかった古い木造住宅に被害が集中した可能性があるとしています。
2024.01.22/NHK
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