「近しい」に違和感をおぼえるのですが
ここ数年、テレビを見ていると「近しい(ちかしい)」という言葉をよく耳にします。
還暦を迎え、さらには高齢者に突入目前の僕は、これまで「近しい」を日常的に聞いたことがほとんどありませんでしたが、最近、特にテレビでよく耳にし、「近い」とか「親しい」とかと違いがあるんだろうかと感じています。
広辞苑や明鏡国語辞典で調べてみると、「近しい」は古くからある言葉で、相手と親密である場合に使うようです。
〇 広辞苑 第六版/岩波書店
ちかし・い【近しい・親しい】
親密である。したしい。むつまじい。
〇 明鏡国語辞典/大修館書店
ちかし・い【近しい(▽親しい)】
① 心と心のへだりが少ないさま。したしい。親密である。
② 血筋か近いさま。近親の間柄だ。
「近い」は物理的な距離を含めるのに対し、「近しい」は「親しい」と同じように心理的な距離を表すときに使うのですね。
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