国道1号線 駿河大橋付近の「動くセンターライン」が廃止へ
先日、国道1号線の駿河大橋を渡っていて、この動くセンターラインは廃止されるんだっけと思いました。
駿河大橋付近は上下合わせて3車線あります。上り(静岡駅方面)は午前0時から正午の間、2車線になります。下り(丸子方面)は正午から午前0時の間に2車線になります。つまり時間帯によって、2車線になったり1車線なったりしてセンターラインが変わるリバーシブルレーンです。上下線を交通量によって車線数を変更し渋滞を緩和するということですね。
・ 国道1号線 下り 駿河大橋入口付近
少し前の静岡新聞によると、静岡県警察はこのリバーシブルレーンを来年度をめどに廃止する方針だそうです。廃止後は片側1車線を含め検討するとのことです。
廃止によって、静岡駅に向かう上りは手越原の交差点まで2車線、丸子に向かう下りは南安倍の交差点まで2車線なので、上り下りとも2車線→1車線→2車線となって、駿河大橋付近がボトルネックになります。
ただ、駿河大橋の下流に静岡大橋ができたり静清バイパスが全線4車線になって、駿河大橋付近の交通量が減少し渋滞が緩和していることで車線減少の判断がされたようです。
記事によると、リバーシブルレーンをもつ道路は9都県19区間とのことです。結構、貴重なんだね。
静岡の国道1号中央線 24年度めどに変移廃止 駿河大橋付近、交通量減と設備老朽化
静岡県警は3日までに、静岡市の国道1号駿河大橋付近の区間で半世紀近く運用してきた県内唯一の中央線変移の交通規制(リバーシブルレーン)について、2024年度をめどに廃止する方針を固めた。関係者への取材で分かった。上下計3車線区間の中央線の位置を時間帯に応じて変更し、交通量の多い側を2車線にしてきたが、周辺交通環境の変化で交通量が分散する中、システムの設備更新も考慮して廃止を判断したとみられる。
同規制の運用区間は同市駿河区の手越原交差点から葵区の南安倍交差点にかけての約2キロで、安倍川に架かる駿河大橋を含む。正午と午前0時の1日2回、区間の東西両端に掲げた標識や路面に設置された発光機器を自動で切り替え、中央線位置の変更を明示している。交通渋滞の激しかった1978年に導入され、3車線分の道幅で効率良く渋滞緩和を図ってきた。
ただ、駿河大橋の南側に92年に静岡大橋が開通したり、2019年に国道1号静清バイパスが全線4車線化したりして、規制導入時に比べて東西を結ぶ道路網が充実したことで交通量が分散し、近年は運用区間の交通量が減少していた。関係者によると、システムの老朽化に伴い、近年は設備の故障も相次いでいた。次回の更新時には高額な費用がかかる見通しで、廃止にかじを切ったとみられる。
県警は地元自治会代表者への説明を終え、今後、住民への本格的な説明を始めるもよう。中央線変移の規制廃止後は上下ともに片側1車線にすることなども含め、道路管理者の国土交通省静岡国道事務所と協議を進める。関係者は「現在の規制の必要性が低下した今、今後も同様の規制を続ける理由付けの方が難しい。分かりやすい規制に変えていきたい」としている。
<メモ>中央線変移の交通規制を巡っては全国的に廃止が進んでいる。運用区間が最多だった2000年は全国に35区間あったが、現在は静岡県を含めて9都県の19区間まで減少した。
2023.08.04/静岡新聞
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