西之島で海鳥の繁殖の中心地以外で新たに昆虫などが確認された
小笠原の火山島 西之島の環境省の調査で、海鳥の繁殖の中心地以外で新たにヤニイロハサミムシとカズキダニの一種の生息を確認したと環境省がアナウンスしています。

・ 西之島 南西方から撮影 2023.10.04 /海上保安庁
※ 写真は最近の火山活動写真 2023.10.4/海上保安庁から引用
確実ではありませんが、鳥の死骸を餌として昆虫やダニが繁殖している可能性があるとのことです。
2022年7月5日に放送されたNHKの「ダーウィンが来た!」では、前年、大噴火して再び死の島になった西之島に最初に訪れた海鳥たちが営巣し繁殖する様子が紹介されていました。そして死んだ海鳥の死骸を餌とする小動物も昆虫も細菌もいないため腐らずにミイラ化していました。次に訪れた時は小型のカニが大量に上陸していて、鳥の死骸を食べてました。
節足動物や細菌、植物などが登場し、食物連鎖が始まり、長い時間をかけて死の島が生命の豊かな島に変わるのですね。溶岩と火山灰の台地に土壌ができる、壮大な物語の始まりです。
参照:海域火山データベース 西之島/海上保安庁
令和5年度西之島総合学術調査結果概要について
令和5年9月11日(月)~同年9月20日(水)に「令和5年度西之島総合学術調査」を実施しました。
今般、その調査結果概要を取りまとめましたので、お知らせいたします。
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調査結果(概要)
(1) 陸域調査
ア.鳥類
西之島の西部、北部、東部において、カツオドリ約30ペアの営巣を確認しました。昨年度までの調査時点で 繁殖の中心だった西部での営巣数は激減していました。
その他の海鳥についても個体数の減少が確認されました。
2020年の噴火後の繁殖成功率が低く、繁殖集団が縮小している可能性があります。噴火の直接影響ではなく、噴火に伴う環境変化という間接影響がタイムラグを経て作用したと考えられます。
イ.節足動物
西之島の北西部において、ヤニイロハサミムシとカズキダニの一種の生息を確認しました。これまでの海鳥の繁殖の中心地以外において新たに昆虫が確認されたことから、海鳥由来の有機物を資源にしつつ分布を拡大している可能性があります。ただし、今回は1地点の確認にとどまっており、今後、より広範囲における調査が必要です。
海鳥の営巣地でガ類の生息を確認しました。分類群の詳細は不明なものの、海鳥由来の有機物を資源にする昆虫等の節足動物が他にも生息している可能性があります。
島内では直接確認できていませんが、西之島沖で船上に飛来したカツオドリにシラミバエの一種が寄生していることを確認しました。
2023.10.02/環境省
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