新型コロナウイルスを制圧する/河岡義裕,河合香織
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)そのもに対峙し、その性状と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に関与している研究者の本です。
多忙な河岡義裕さんのSARS-CoV-2の考え方を河合香織さんがインタビュー形式でまとめられています。
新型コロナウイルス感染症は、マスメディアで専門家もそうでない人も様々な考えを言っているけれど、本当のところはどうなのかと不安になります。
そうした中で、ウイルスそのもの対峙している研究者の現在進行形の話は参考にもなり面白くもあります。
この本は今年の7月までの状況が書かれたもので、それまでに分かっていることや不明な点がわかりやすく書かれています。
中には、マスクの効果について実験中の記述もあり、これについては最近、結果が公表されました。
・ Effectiveness of Face Masks in Preventing Airborne Transmission of SARS-CoV-2 September/October 2020 Volume 5 Issue 5 /American Society for Microbiology
この冬の感染拡大が心配されていますが、今、PCR陽性者が増えつつあるウイルスか、これまでのウイルスと同等なのか変異しているのか気になるところです。
この点もいずれ河岡さんの研究チームが明らかにしてくれるでしょう。
関連エントリー
・ インフルエンザ危機/河岡義裕 2006.02.03
・ インフルエンザ パンデミック/河岡義裕,堀本研子 2009.11.12
・ コロナの時代の僕ら/パオロ・ジョルダーノ 2020.07.20
・ 緊急提言 パンデミック/ユヴァル・ノア・ハラリ 2021.07.25
新型コロナウイルスを制圧する ウイルス学教授が説く、その「正体」
河岡義裕(Kawaoka Yoshihiro) 聞き手:河合香織(Kawai Kaori)
文藝春秋/2020
・ 書籍の紹介一覧 B0158
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