気象庁の「生物季節観測の種目・現象」が 2021年1月から6種目9現象に絞られる
気象庁から「生物季節観測の種目・現象」の調査項目を2021年1月から6種目9現象に絞ると発表がありました。
気象台によって観測の種目や項目は違いますが、静岡地方気象台では下表のとおり植物16種目20項目、動物12種目12項目、計28種目32項目あります。
ただ、観測場所は原則として気象台構内または気象台付近としているので、観測されない種目や項目が出てきています。
静岡気象台は静岡市駿河区曲金にあって都市化が進み、また気温の上昇に伴って観測が難しくなった種目があるのでしょう。
そのため来年からは、あじさいの開花、いちょうの黄葉・落葉、うめの開花、かえでの紅葉・落葉、さくらの開花・満開、すすきの開花の 植物6種目9項目になり動物はなくなります。
生物季節観測の種目・現象の変更について
令和3年1月より生物季節観測を植物の6種目9現象を対象とした観測に変更します。
気象庁では、生物季節観測を昭和28年(1953 年)から全国で統一した観測方法で開始し、令和2年1月現在、全国の気象台・測候所58地点で植物34種目、動物23種目を対象に、開花や初鳴き等を観測しています。
本観測は、季節の遅れ進み、気候の違い・変化を的確に捉えることを目的としておりますが、近年は気象台・測候所周辺の生物の生態環境が変化しており、植物季節観測においては適切な場所に標本木を確保することが難しくなってきています。また、動物季節観測においては対象を見つけることが困難となってきています。
このため、気候の長期変化(地球温暖化等)及び一年を通じた季節変化やその遅れ進みを全国的に把握することに適した代表的な種目・現象を継続し、その他は廃止することとします。ついては、生物季節観測は、令和3年1月より次の6種目9現象を対象とします。
〇 あじさいの開花
〇 いちょうの黄葉・落葉
〇 うめの開花
〇 かえでの紅葉・落葉
〇 さくらの開花・満開
〇 すすきの開花
なお、廃止する種目・現象を含む観測方法を定めた指針を気象庁ホームページで公開する予定ですので、地方公共団体等において各々の目的に応じて観測を実施される際にはご活用ください。
2020.11.10/気象庁大気海洋部
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