宇津ノ谷の明治・大正・昭和・平成トンネル
静岡市と藤枝市(旧岡部町)の境に宇津ノ谷峠があります。東海道53次では鞠子宿と岡部宿の間にあり、江戸時代までは蔦の細道と呼ばれる古道を山越えしていました。
現在、宇津ノ谷峠には、作られた年代によって明治・大正・昭和・平成と呼ばれる4本のトンネルがあります。
一番古いトンネルは、宇津ノ谷隧道で1904年(明治37年)に開通したため明治のトンネルと呼ばれています。この明治のトンネルは2代目で、初代は1876年(明治9年)に開通しましたが、内部照明に使用されていたカンテラが原因の出火により崩落し閉鎖され、後に初代の一部を修復する形で2代目が作られたそうです。
現在は、トンネル入り口までクルマで行けますが、トンネルはクルマで通行できません。石畳やレトロ風の内部照明などで整備され、文化庁の登録有形文化財に指定されています。
・ 宇津ノ谷隧道(明治のトンネル)静岡側
2番目に古いトンネルは宇津ノ谷隧道 (昭和第一トンネル)で、片側1車線の県道208号線です。開通は1930年(昭和5年)ですが、1926年(大正15年)に着工したため大正のトンネルと呼ばれています。
国道1号線の昭和のトンネルが片側1車線だった頃は、よく渋滞したためバイパスとて時々利用しました。
・ 宇津ノ谷隧道 (昭和第一トンネル)(大正のトンネル)岡部側
3番目に古いトンネルは国道1号線の新宇津ノ谷隧道 (昭和第二トンネル)で、1959年(昭和34年)に開通し、昭和のトンネルと呼ばれています。交通量が多いわりに片側1車線だったので通勤時間帯はよく渋滞をしました。
渋滞解消のためできたのが、平成宇津ノ谷トンネルで1998年(平成7年)に開通したため平成のトンネルと呼ばれています。完成後は、昭和のトンネルを上り(2車線)、平成のトンネルを下り(2車線)として使われるようになったため、渋滞はだいぶ解消されました。
・ 手前:新宇津ノ谷隧道 (昭和第二トンネル)(昭和のトンネル)と奥:平成宇津ノ谷トンネル 岡部側
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