宇津ノ谷峠・明治のトンネル
先日のエントリーに国道1号線の静岡市と藤枝市の境には宇津ノ谷峠があり、通称、明治、大正、昭和、平成の4本のトンネルがあることを書きました。
大正のトンネルは県道208号線、昭和のトンネルは国道1号線上り、平成のトンネルは国道1号線下りとして、現在もクルマの走る道路として利用されています。
明治のトンネルは、標高115mの位置にありクルマの通行はできず登録有形文化財に指定され、もっぱら観光地となっています。
現在の明治のトンネルは2代目です。初代のトンネルは1876年(明治9年)に開通し、全長223m、幅5.4m、高さ3.6m、中央付近で区のくの字に折れ曲がった変わった構造でした。その後、火災による崩落があり1904年(明治37年)に全長203m、幅4.0m、高さ3.9mの直線のトンネルとして開通しました。
静岡側の入口の手前には数台止められる駐車場と東屋、宇津ノ谷峠の地形模型などがあります。
・ 静岡側入口
・ 静岡側入口手前にある宇津ノ谷峠の地形模型
・入口付近は蔦やコケで覆われている
・ 文化庁指定登録有形文化財「明治宇津ノ谷隧道」(1997年5月7日指定)
※ 画像をクリックすると別ウインドウで拡大表示します。
岡部側の入口上部には「宇津ノ谷隧道」のネームプレートが残っています。
・ 岡部側入口
・ 岡部側入口上部の「宇津ノ谷隧道」のネームプレート
トンネル内部はレンガ造りでところどろ苔むし、内部の照明はカンテラを模しており雰囲気があります。
明治のトンネルは、静岡から行くと国道1号線から県道208号線に入り宇津ノ谷集落を抜けた細い山道の先にあるため目立ちませんが、宇津ノ谷集落と合わせてレトロな雰囲気を感じさせてくれます。
関連エントリー:宇津ノ谷の明治・大正・昭和・平成トンネル 2020.08.23
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