カンテラ日記/中島 博
「カンテラ日記」は、先日廃棄処分が報じられた富士山測候所の職員が毎日の出来事や感想をつづった「カンテラ日誌」からの抜粋に富士山測候所に11年間勤務した中島 博さんが解説を加え、1985年に発行されたものです。
日誌は、1937年から無人化される2004年まではほぼ完全に残っていたそうですが、廃棄された今では「カンテラ日記」でその片鱗を知ることができます。ただ、「カンテラ日記」も絶版のようで中古本市場にもほとんど出回っていないようです。
この本では測候所が剣ケ峰に移転した1937年から、戦中、敗戦、気象レーダーや新庁舎の建設を経て、1983年までの日誌の極一部が掲載されています。
ごく一部といっても時代ごと内容に特徴と深みがあって読み応えがあります。
「カンテラ日誌」が廃棄され残っていないので、せめて「カンテラ日記」が復刻されないかな。
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カンテラ日記 富士山測候所の五〇年
中島 博 (Nakashima Hiroshi)/筑摩書房(ちくま少年図書館 90 社会の本)/1985
・ 書籍の紹介一覧 B0152
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