富士山 大沢崩れはどのように出来たのだろう?
富士山の西斜面には、深くえぐられた大きな谷「大沢崩れ」があります。
富士山でこれほど大きな谷は他になく、富士宮市側から見た大きな特長になっています。
・ 富士山大沢崩れ 富士宮市人穴
・ 大沢崩れ ※ Google Mapから画像引用
この大沢崩れは、富士山の中でここだけ雨水が流れ削られやすい地質なのかと単純に思っていましたが、その成り立ちは複雑なようです。
国土交通省富士砂防事務所のサイトに、大沢崩れの成り立ちの推察が掲載されていました。
参考:富士山の基礎知識 大沢崩れはなぜそこにあるのか?vol.1/国土交通省富士砂防事務所
富士砂防事務所によると、大沢崩れは大きく分けて3回の富士山頂の噴火とその後の侵食により形成されたと推察しています。
1回目の一連の山頂噴火による溶岩が西麓に流れ落ち、侵食により現大沢崩れの北側に古大沢と呼ばれる谷ができました。
2回目の一連の山頂噴火の溶岩により古大沢が埋められます。
そして、3200~2200年前の3回目の一連の山頂噴火によって溶岩が西斜面を覆い、その後侵食により現在の大沢崩れができたと推察してます。
大沢崩れの前に古い大沢崩れがあって、現在は溶岩で埋められてしまっていることは知りませんでした。
富士山は変わりつつある山で、富士山の下に古富士山があるというし、山頂の噴火が収まりその後の山腹噴火、宝永噴火で宝永山、貞観噴火で青木ヶ原ができたりと、これからも形を変えていくのかもしれません。
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