富士山 大自然への道案内/小山真人
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静岡に住んでいると富士山はいつも(実際は少しでも見えるのは一年のうち6割くらいだけど)見ているありふれた山です。
・ 田貫湖(富士宮市) 2015.12.07
ありふれていると言っても、富士山の成り立ちは特異的なものだと感じます。
そもそも伊豆半島を含むフィリピン海プレートが、関東地方がのっかった北米プレートと東海地方がのっかったユーラシアプレートにぶつかり沈み込む交差点のような場所にできた山だもの。
「富士山 大自然への道案内」は、宝永噴火、貞観噴火、東麓、南東麓、西麓~南西麓、北麓、山頂登山の7つのコースに分けて、実際に見て歩けるガイドマップ風に解説したものです。
といっても、筆者は火山学、歴史地震学の専門家で、それぞれのコースが科学的に説明されています。
たとえば、864年に北西斜面で起こった貞観噴火により大量に流れ出た溶岩によって、青木ヶ原樹海の地形やせのうみが分断され西湖と精進湖ができたことなど、親しみのある場所の見る目が変わります。
富士山は大小の噴火を繰り返し、周辺の地形を含め形を変えてきており、それは現在も進行中であることが、この本を読むとよくわかります。
そして、今の美しい姿は暫定的であり、僕はいい時代の富士山を見ているんだなと感じます。
富士山 大自然への道案内
小山真人 (Koyama Masato)/岩波新書/2013
・ 書籍の紹介一覧 B0145
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