働かないアリの話
アリの集団の中の一定割合のアリは働いていないことはよく知られた話で、面白いと思っていました。
10年ほど前に「アリ伝説」という飼育キットを使って育てたときも、せっせと巣穴を掘っているアリもいる一方で、何もせずじっとしているアリもいました。もちろん、このときは家の前にいたアリを数十頭捕まえてきて飼育したので、自然環境を再現したものではありません。

・ 巣穴を掘っているアリ 2006年 アリ伝説による飼育

・ 何もしないアリ 2006年 アリ伝説による飼育
関連エントリー:アリを飼ってみた (2006.08.31)
多分、進化の過程で一定割合の働かないアリを持つ集団が環境に適合し淘汰されず残ったのだと思います。
今日の読売新聞に集団の中に働かないアリがいる理由について、北海道大学の研究成果が掲載されていました。
研究成果では、働いているアリが休んだときにそれまで休んでいたアリが働き出し、そのようにすることが集団を長期間存続させるために必要だとのことです。アリの集団のそれぞれの個体が労働をシェアしているということかな?
この成果報告、読んでみたいです。
「働かないアリ、集団の絶滅防ぐ」…北大発表
アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定の割合で存在する必要があるとの研究成果を、北海道大の長谷川英祐准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
長谷川准教授は、「普段働かないアリがいざという時に働いて、集団の絶滅を防いでいる」と話す。
これまでの研究で、アリの集団には常に2~3割、ほとんど働かないアリが存在することがわかっている。働くアリだけを集めても一部が働かなくなり、働かないアリだけを集めると一部が働き始めるが、その理由はナゾだった。
チームは、様々な働き方のアリの集団をコンピューターで模擬的に作成、どの集団が長く存続するかを調べた。その結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続した。働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めるためだ。
実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できたという。
2016/02/16/読売新聞
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