チョコレートを食べると血圧が下がる !?
僕を含めたチョコレート好きには、チョコレートを食べる大義名分が立つ愛知学院大と明治の共同研究結果がふたつ発表されました。
・ 明治ミルクチョコレート 10枚入り
ひとつは「チョコレート摂取による健康効果に関する実証結果」(2014年)、もうひとつは「チョコレート摂取による腸内環境改善効果の探索的研究」(2015年)です。
参照
・ チョコレート摂取による健康効果に関する実証結果 (2014年)/meiji
・ チョコレート摂取による腸内環境改善効果の探索的研究 (2015年)/meiji
「チョコレート摂取による健康効果に関する実証結果」では、チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノールに着目し、血圧低下、善玉(HDL)コレステロール値上昇、脳由来神経栄養因子(BDNF)の上昇(認知症の予防)、炎症指標・酸化ストレス指標の低下などが報告されています。
「チョコレート摂取による腸内環境改善効果の探索的研究」では、カカオ由来のカカオプロテインに着目し、腸内環境の改善により便通も改善されることが報告されています。
ウェブ上の資料は、明治のチョコレートの販売促進の意図があるのか、とても見やすくわかりやすいのですが、研究報告としてはデータの提示が少なくて物足りないかな。学会などに報告した資料を添付してくれるとうれしいのだけど。
僕は、個別の研究成果では、血圧の低下と善玉コレステロールの上昇に興味があります。
試験では、45~69歳までの347人にカカオポリフェノールを多く含むカカオ分72%のチョコレートを毎日5g×5枚、4週間食べさせ、摂取前(0週)と摂取後(4週)の最高血圧と最低血圧を測定しています。
最高血圧は125.3mmHgが122.7mmHgに2.6mmHg、最低血圧は78.8mmHgが76.9mmHgに1.9mmHg低下しています。被験者の平均血圧は正常値でわずかに低下している程度です。
面白いのは最高血圧140mmHg以上あるいは最低血圧の90mmHg以上の高血圧群82人と最高血圧140mmHg未満かつ最低血圧の90mmHg未満の正常血圧群265人と比較です。
高血圧群は5.5mmHg低下しているのに対し正常血圧群は1.5mmHgの低下と、カカオポリフェノールの血圧低下効果が高血圧群のほうが大きいということ。
5.5mmHgの低下を大きいとみるか小さいとみるか判断ができないけれどね。
もうひとつ気になる善玉コレステロールの増加は、具体的な数値データが示されておらず残念です。
結論とすれば1日25g程度、チョコレートを食べるといいということなんだけどね。
ちなみに上の写真のチョコレートだと、1枚4.1gなので6枚分で、6枚に約200mgのカカオポリフェノールが含まれています。
ヒトが長い間食べてきて食品として定着したものは探せば何らかの機能性はあって、要はバランスの良い食生活をおくるのが一番なんだろうけれど、今回の結果は、この歳になってチョコレートを食べることに少し後ろめたさを感じる僕には大義名分になります ^^;
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