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2015.09.17

旧暦の2033年~'34年問題 2033年旧暦10月はどこ?

先日、中秋の名月の関係で国立天文台のサイトを見ていたら「2033年問題」について書かれていました。

「2033年問題」!?。何だろうと思って少し調べてみました。

旧暦でポピュラーなのは太陰太陽暦「天保暦」です。
「天保暦」の月は太陽の位置によって決められ、1年を24等分した24節気のうち中気と呼ばれる雨水、春分、穀雨、小満、夏至、大暑、処暑、秋分、霜降、小雪、冬至、大寒の12の節気が使われます。
中気は、春分の太陽から見た地球の位置を0度とし、穀雨30度、小満60度・・・大寒300度、雨水330度と12分割され、天保暦では秋分を8月、冬至を11月と定め、雨水が1月、春分が2月・・・冬至が11月、大寒が12月と月が割り振られています。

一方、月の初めの日は、月の満ち欠けによって決められ、朔日(新月)が1日とされています。

たとえば、今日9月17日は新月(9月13日)から数えて5日目なので5日、新月9月13日から晦日(新月の前日)10月12日の間に秋分(9月23日)があるので8月、旧暦の8月5日になります。

ただ、太陽を基準にした1ヶ月(約30.44日)は、月を基準にした1ヶ月(約29.53日)より長いので、月を基準とした1ヶ月に太陽を基準とした中気が入らない月が出てきます。

たとえば、2014年の10月24日(朔)~11月21日(晦日)の1ヶ月には中気がありません。(降霜10月23日、小雪11月22日) この場合は閏月を挟み降霜9月の閏月、閏9月として太陽を基準とした月と月を基準とした1ヶ月の差を調整しています。

2014年~'16年の旧暦(天保暦)による月

ところが、2033年から'34年にかけて朔から晦日までの1ヶ月に中気がふたつ入る現象が二回起こります。
具体的には、2033年11月22日(朔)~12月21日(晦日)の1ヶ月に小雪(11月22日)と冬至(12月21日)のふたつの中気、'34年1月20日(朔)~2月18日(晦日)の1ヶ月に大寒(1月20日)と雨水(2月18日)のふたつの中気が入ります。また、2033年8月25日(朔)~9月22日(晦日)とふたつの中気が入った1ヶ月の後の1ヶ月には中気が入りません。

2033年~'34年の旧暦(天保暦)による月

このような朔~晦日までの1ヶ月に中気がふたつ入る現象は、天保暦のルールでは月が決められなかったり、閏11月や閏1月(正月)の閏月を挟むのは、天保暦が導入された1844年以来初めての出来事だそうです。

太陽暦を使っている現在では日常生活に影響のない話ですが、様々な解決案が出されているそうです。

参考:旧暦2033年問題について/国立天文台

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