旧暦の2033年~'34年問題 2033年旧暦10月はどこ?
先日、中秋の名月の関係で国立天文台のサイトを見ていたら「2033年問題」について書かれていました。
「2033年問題」!?。何だろうと思って少し調べてみました。
旧暦でポピュラーなのは太陰太陽暦「天保暦」です。
「天保暦」の月は太陽の位置によって決められ、1年を24等分した24節気のうち中気と呼ばれる雨水、春分、穀雨、小満、夏至、大暑、処暑、秋分、霜降、小雪、冬至、大寒の12の節気が使われます。
中気は、春分の太陽から見た地球の位置を0度とし、穀雨30度、小満60度・・・大寒300度、雨水330度と12分割され、天保暦では秋分を8月、冬至を11月と定め、雨水が1月、春分が2月・・・冬至が11月、大寒が12月と月が割り振られています。
一方、月の初めの日は、月の満ち欠けによって決められ、朔日(新月)が1日とされています。
たとえば、今日9月17日は新月(9月13日)から数えて5日目なので5日、新月9月13日から晦日(新月の前日)10月12日の間に秋分(9月23日)があるので8月、旧暦の8月5日になります。
ただ、太陽を基準にした1ヶ月(約30.44日)は、月を基準にした1ヶ月(約29.53日)より長いので、月を基準とした1ヶ月に太陽を基準とした中気が入らない月が出てきます。
たとえば、2014年の10月24日(朔)~11月21日(晦日)の1ヶ月には中気がありません。(降霜10月23日、小雪11月22日) この場合は閏月を挟み降霜9月の閏月、閏9月として太陽を基準とした月と月を基準とした1ヶ月の差を調整しています。
ところが、2033年から'34年にかけて朔から晦日までの1ヶ月に中気がふたつ入る現象が二回起こります。
具体的には、2033年11月22日(朔)~12月21日(晦日)の1ヶ月に小雪(11月22日)と冬至(12月21日)のふたつの中気、'34年1月20日(朔)~2月18日(晦日)の1ヶ月に大寒(1月20日)と雨水(2月18日)のふたつの中気が入ります。また、2033年8月25日(朔)~9月22日(晦日)とふたつの中気が入った1ヶ月の後の1ヶ月には中気が入りません。
このような朔~晦日までの1ヶ月に中気がふたつ入る現象は、天保暦のルールでは月が決められなかったり、閏11月や閏1月(正月)の閏月を挟むのは、天保暦が導入された1844年以来初めての出来事だそうです。
太陽暦を使っている現在では日常生活に影響のない話ですが、様々な解決案が出されているそうです。
参考:旧暦2033年問題について/国立天文台
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- これからは置き配が一般的になるのかな(2023.03.21)
- マイナ保険証を始めて使いました(2023.03.11)
- 紺屋町地下道もシャッター通りになってしまった(2023.03.10)
- 静岡のガソリンは前回から1円下がって159円(2023.03.06)
- 今日は津波避難訓練の日でした(2023.03.05)
「天文」カテゴリの記事
- 今日の静岡は4月上旬並みの最高気温、空には満月(2023.03.07)
- 月、火星、アルデバラン、すばる(2023.02.28)
- 西の空に月、木星、金星(2023.02.23)
- 今夜は2023年でもっとも遠い満月(2023.02.05)
- ZTF彗星だろうか?(2023.01.31)
コメント