3652/伊坂幸太郎
「3652」は、2000年から2015年までに書かれた伊坂幸太郎のエッセイと2編の数ページの短編が収められています。
タイトルの「3652」は、作家10周年を記念したエッセイ集として最初に単行本として出版したので、365日×10年+うるう年の2日=3652日に因んでいるそうです。文庫化でその後のエッセイが追加されています。
エッセイには、彼の小説のインサイド・ストーリー的なことが書かれていて、伊坂ファンには楽しくまた興味深く読めると思います。
また、本や音楽などが多数紹介されているので、新たなジャンルを開拓するのにいいかもしれません。
その中で、若い頃、影響を受けた本として大江健三郎の比較的初期の作品「叫び声」が紹介されています。
僕は大江作品はある程度読んできたつもりでいましたが、「叫び声」は未読でした。
それで懐かしくなってAmazonで注文しました。Amazonの「叫び声」のページの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」には、伊坂作品や「3652」で紹介された書籍が多く表示されます。
大江と伊坂の読者はあまり重ならないように思ったけれど、なるほど「3652」を読んで大江作品を購入したのですね。
確かにこのエッセイで紹介された本や音楽は読んだり聴いてみたくなるものね。
・ Amazonの大江健三郎「叫び声」のページの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で表示される書籍
3652 - 伊坂幸太郎エッセイ集 -
伊坂幸太郎 (Isaka Kotro) /新潮社(新潮文庫)/2015
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