国際食糧農業機関(FAO)などが公表した「世界の食料不安の現状2015年報告(The State of Food Insecurity in the World 2015 -SOFI-)」によると、世界の飢餓人口は7億9500万人となり、1990-92年の期間より2億1600万人減少したとのことです。

飢餓の人口が減少していることはとてもいいことですが、少し意外でもありました。
この20年間で世界人口は20億人増加し、2015年は推定値で73億人になっています。

また、米ソの冷戦終了後の国際情勢は混迷していて、統治機構が不安定な国もあります。
また、気象変動が顕在化しているという話も耳にします。
そんなニュースに接し世界は悪い方向に進んでいるのではと思っていたので、SOFIのレポートに意外な印象を受けました。
ただ、地域によって飢餓状況の変化には明暗が分かれています。
東アジア、東南アジア、ラテンアメリカやカリブ地域が、20年間で著しく改善しているのに対し、西アジアやサハラ砂漠以南のサブ・サハラ地域では悪化しています。
やはり飢餓人口を少なくするには、国の統治機構が安定しある程度経済は発展しないと駄目だね。
参考資料:The State of Food Insecurity in the World 2015 -SOFI- / FAO,IFAD,WFP PDF 2.4MB
世界の飢餓人口が8億人を切る - 次の目標は飢餓撲滅
72カ国が慢性的な飢餓人口の割合を半減するというミレニアム開発目標を達成
国連が毎年発表する飢餓報告書の最新版「世界の食料不安の現状2015年報告(SOFI)」によると、世界の飢餓人口は7億9500万人(約9人に1人)となり、1990-92年の期間より2億1600万人減少した。
国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)および国連世界食糧計画(国連WFP)が本日公表した報告書SOFI2015によると、開発途上地域では、活動的で健康的な生活を送るための十分な食料を得ることができない人々の割合を示す栄養不足人口の割合は、四半世紀前の23.3%から12.9%に低下した。
2015/05/27/FAO日本事務所
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