サラセニアの奇妙な花
昨年の夏にもらった食虫植物 サラセニアは、冬の間屋外に置いておいたので壺状の葉はほとんどが枯れてしまいました。
ただ、気温の上昇とともに新芽が伸び、暗いワインレッドの花も咲きました。
・ 春になり花を咲かせたサラセニア
サラセニアの花は、ガクと花弁が同じ色で形も似ているため、ガクもあわせて花に見えます。
下の写真の上の花びらのようなものがガク、下にたれた花びらが花弁で、それぞれ5枚あります。
・ サラセニアの花(上の部分がガク、下にたれているのが花弁)
変わっているのは花の内側を、クリーム色の組織が蓋をしていることです。
最初に見たときはこの蓋が何かわかりませんでした。
・ クリーム色の組織が蓋をしている花
花弁をめくってみると、中に黄色い花粉をつけた雄しべ(雄蕊)と中心に雌しべ(雌蘂)ようなものがあります。
さらに雌しべのような柱状のものは花を覆う蓋とつながっており、傘を逆さにしたような形をしています。インターネットで調べると、この部分全体が雌しべとのことです。
・ サラセニアの雄しべと雌しべ
雌しべ、傘の先端には突起があり、この突起が花粉を受粉する柱頭です。
・ 雌しべの先端の柱頭
花粉を求めて訪れた昆虫は、傘の裏を這い回り外に出るときに柱頭に花粉をつけて行くのでしょう。そして、壺状の葉にトラップされてしまうこともあるのかな。
サラセニアにとっては受粉と捕虫ができて一石二鳥、昆虫にとっては受粉に協力した挙句トラップされてしまう理不尽だよね。
関連エントリー:食虫植物:サラセニア (2014.08.02)
参考:植物図鑑 サラセニア・レウコフィラ(アミメヘイシソウ)/筑波実験植物園
・ 関連Blogはこちらへ。
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