青色光の殺虫効果が確認された
青い光を当てると昆虫が死ぬことを発見した東北大学の研究成果を知ったとき、びっくりしました。
紫外線は、波長によって殺菌効果や皮膚に代表される細胞に影響を与えることは知っていましたが、青い可視光に殺虫効果があることは知らなかったし意外でした。
この研究では、467nmの青色LEDの光を当てるとショウジョウバエの卵、幼虫、蛹、成虫のすべてのステージで死亡する結果が得られたとのことです。また、チカイエカの蛹や卵では417nmの光に殺虫効果が確認されています。
昆虫によって殺虫効果のある波長に違いがあり、また効果を現す光量も違うようです。
ショウジョウバエの場合は直射日光の1/3程度、チカイエカでは1.5倍程度、ヒラタコクヌストモドキでは1/5~1/4程度だそうです。
昆虫によって細胞の構造が違って吸収する波長や量も違ってくるのかな?
面白い研究成果です。
波長を変えることによってある特定の昆虫を防除する技術が開発されるかもしれませんね。
参照:青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見~新たな害虫防除技術の開発に期待~ (2014.12.10)/東北大学大学院農学研究科 (PDF 476KB)
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青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見(新たな害虫防除技術の開発に期待)
東北大学大学院農学研究科の堀雅敏准教授の研究グループは、青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見しました。紫外線の中でも波長が短いUVC やUVB は生物に対して強い毒性をもつことが知られています。しかし、比較的複雑な動物に対しては、長波長の紫外線(UVA)でも致死させるほどの強い毒性は知られていません。一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなります。よって、紫外線よりも波長の長い可視光が昆虫のような動物に対して致死効果があるとは考えられていませんでした。さらに、この研究で、ある種の昆虫では、紫外線よりも青色光のほうが強い殺虫効果が得られること、また、昆虫の種により効果的な光の波長が異なることも明らかになりました。本研究成果は青色光を当てるだけで殺虫できる新たな技術の開発につながるだけでなく、可視光の生体への影
響を明らかにする上でも役立つと考えられます。
2014/12/09/東北大学大学院農学研究科
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