恋する伊勢物語/俵 万智
俵 万智さんが古文の先生だったら、もっと古典に興味を持て古文の授業が楽しくなったと思う一冊です。
「恋する伊勢物語」は、あまりにも有名な平安時代初期に書かれた古典の代表作のひとつ「伊勢物語」を俵 万智が解説したものです。
そう、「むかし、男ありけり」で始まる章段の多いあの「伊勢物語」です。
平安貴族の恋愛と男の友情が書かれた物語を、俵さんの時にはっとさせられる解釈が加えられとても面白く読めます。もしかしたら解説というよりも「伊勢物語」を題材にしたエッセイに近いものかもしれません。
昔の言葉で書かれた古典は内容がよくわからずどうしても敬遠してしまいます。
でも、俵さんのフィルターを通した「伊勢物語」を読むと、昔も今も人の考えや行動は変わらないんだなと感じます。
この内容が古文の時間に教えられていいものなのかな。それくらい「伊勢物語」は艶めかしく情けない物語だったんだ。
恋する伊勢物語
俵 万智 (Tawara Machi) /筑摩書房(ちくま文庫)/1995
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