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2014.06.15

花色の変わるアジサイ

アジサイの花言葉のひとつに「変わりやすい心」があります。これは多分、条件によってアジサイの花色が変わることからきているのでしょう。

よく言われるのは、酸性土壌では青色の花、アルカリ性土壌では赤い花。リトマス試験紙のようです。

アジサイの青い花

アジサイの赤い花

でも、実際にはそんなにきっちりと分かれるものなのか、疑問に思っています。

それで調べてみると、「原色花卉園芸事典」にアジサイの花色の発現について、下記引用の説明がありました。

花色の発現 アジサイの花色の発現は酸性土で青色、アルカリ土で赤くなる。土壌の酸度の違いが鉄やアルミニウムの吸収に量に影響し、アルミニウムを多く吸収すると青くなり、鉄では濁緑色を帯びる。また土壌の窒素含量が少ないと紅色が藤色になる。窒素が多くてカリが少ないと紅色の発色が強くなる。カリが多いと青色側に傾く、また同じ窒素でもアンモニア態が多いとアルミニウムの吸収を抑えるようで、肥料の与え方にも関連する。
なお赤色系の品種はアントシアンの含量が青色系の5~6倍も多く含まれ、このアントシアンがアルミニウムと結合して花色を変えるから、赤色系の品種の花色を青色に変えるには、青色系の品種より多くのアルミニウムを吸収させねばならず、品種選択が重要になる。
土壌の酸性が強すぎると生育を抑制する。青色が発色するに適当な酸度はpH4.5~pH5.0程度であるが、品種により多少異なる。土壌を酸性に矯正するには硫黄華を混ぜて数ヶ月間おくと良い。一方適当なアルカリ性土壌とはpH7.5~pH7.8程度であって、これよりアルカリが強くなると、葉が黄色くなって生育が悪くなる。土壌をアルカリ性にするには炭酸カルシウムを適量混入すると良い。
原色花卉園芸大事典/養賢堂

赤い花の色素はアントシアン。このアントシアンが多いと赤が強くなる。アントシアンはアルミニウムと結合すると色素の効果がなくなる。アルミニウムは酸性土壌で流出しやすく、アジサイに吸収しやすくなる。したがって、酸性土壌では青色の花、アルカリ性土壌では赤色の花が多くなるのかな。

一度、青系のアジサイを買って、酸性からアルカリ性に土壌pHを変化させて花色がどう変化するのか試してみようか。

・ 関連Blogはこちらへ。

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