山頭火随筆集/種田山頭火
「茶の花や身にちかく冬が来てゐる」 茶の花/草木塔/種田山頭火
種田山頭火の「山頭火随筆集」を読んでいてこの句に出会いました。この句に添えて山頭火の次の言葉が前に置かれています。
「梅は春にさきがけ、茶の花は冬を知らせる(水仙は冬を象徴する)。
茶の花をじっと観ていると、私は老いを感じる。人生の冬を感じる。私の心身を流れている伝統的日本がうごめくのを感じる。」
この句にハッとさせられたのは、僕がこれまで茶の花をそのような視点で観て感じてこなかったことにあります。
また、山頭火は次に記しています。
「季節のうつりかわりに敏感なのは、植物では草、動物では虫、人間では独り者、旅人、貧乏人である(この点も、私は草や虫みたいな存在だ!)。」 草と虫とそして/愚を守る/種田山頭火
山頭火ならではの感性ですね。
山頭火随筆集
種田山頭火 (Taneda Santoka) /講談社文芸文庫/2002
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