山頭火随筆集/種田山頭火
「茶の花や身にちかく冬が来てゐる」 茶の花/草木塔/種田山頭火
種田山頭火の「山頭火随筆集」を読んでいてこの句に出会いました。この句に添えて山頭火の次の言葉が前に置かれています。
「梅は春にさきがけ、茶の花は冬を知らせる(水仙は冬を象徴する)。
茶の花をじっと観ていると、私は老いを感じる。人生の冬を感じる。私の心身を流れている伝統的日本がうごめくのを感じる。」
この句にハッとさせられたのは、僕がこれまで茶の花をそのような視点で観て感じてこなかったことにあります。
また、山頭火は次に記しています。
「季節のうつりかわりに敏感なのは、植物では草、動物では虫、人間では独り者、旅人、貧乏人である(この点も、私は草や虫みたいな存在だ!)。」 草と虫とそして/愚を守る/種田山頭火
山頭火ならではの感性ですね。
山頭火随筆集
種田山頭火 (Taneda Santoka) /講談社文芸文庫/2002
・ 書籍の紹介一覧 B0138
・ MediaMarker
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 西之島の成長過程がよくわかる海上保安庁のデータベース(2024.07.22)
- 静岡市役所青葉通り側のちびまる子ちゃんのマンホール(2024.07.02)
- 静岡市歴史博物館内堀側のちびまるこちゃんのマンホール(2024.05.22)
- 米国で13年ゼミと17年ゼミが221年ぶりに同時に発生する(2024.04.16)
- 城北公園の枝垂桜は散り始め(2024.04.02)
「書籍の紹介」カテゴリの記事
- 清水港の鉄道と荷役/フェルケール博物館(2023.05.30)
- 富士宮の歴史 自然環境編/静岡県富士宮市(2023.05.14)
- 見えない絶景 深海底巨大地形/藤岡換太郎(2021.10.13)
- ゆでめん/野上眞宏・鈴木 茂(2021.10.02)
- 緊急提言 パンデミック/ユヴァル・ノア・ハラリ(2021.07.25)
「ガーデニング」カテゴリの記事
- ランタナの花(2024.09.09)
- 温帯性ヒメスイレンの花が小ぶりだけれど今年も咲きました(2024.08.14)
- 城北公園はサルスベリの花盛り(2024.08.05)
- 側溝に咲いていたルエリア(2024.07.01)
「ガーデニング日記 2014」カテゴリの記事
- やっぱり病室へ生花や鉢植えなどの持ち込みは制限されているんだね(2014.12.31)
- ビオラ(ソルベ):萎凋から回復しない株(2014.12.28)
- 青色光の殺虫効果が確認された(2014.12.23)
- ビオラ(ソルベ):寒さで株が萎凋(2014.12.21)
- チャの花(2014.12.18)
コメント