人型ロボット「キロボ」が国際宇宙ステーションへ
8月4日に種子島宇宙センターから打ち上げが予定されているH-2B ロケット4号機に搭載される、無人補給機「こうのとり」4号機で人型ロボット「キロボ」が国際宇宙ステーションに運ばれるそうです。時事通信が報じていました。
「KIROBO(キロボ)」は、「KIBO ROBOT PROJECT」(電通、東京大学先端科学技術研究センター、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車)が開発を進める国際宇宙ステーション(ISS)に滞在するロボット宇宙飛行士です。
プロジェクト事務局の資料によると、キロボに与えられたミッションは11月頃からISSに長期滞在する若田宇宙飛行士との会話実験や宇宙から地上への情報発信です。
参考:国際宇宙ステーションに滞在するロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」完成 2013年8月4日、種子島宇宙センターより「こうのとり」4号機にて打上げ決定/KIBO ROBOT PROJECT事務局 (PDF 190KB)
キロボは未知の会話もデーターベースから類推してできるみたいだから、ISSの中で若田さんとどんな会話がされるのでしょう。
きっとその模様は、NASAか宇宙航空研究開発機構が放送すると思うので楽しみです。
日本が誇る無人輸送船「コウノトリ」に日本が世界をリードする人型ロボットが乗ってISSへ行き、日本の実験棟「きぼう」で日本人宇宙飛行士と会話する、ワクワクする話です。
人型ロボットはまだ研究段階で、活躍するには数多くの解決しなければならない課題があるのだろうけれど、キロボが言うように今回のミッションは「ロボットにとっては大きな一歩」なのでしょう。
宇宙飛行士ロボ、お披露目=若田さんの「話し相手」
ぼくキロボ、よろしくね―。今年11月から国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を始める若田光一さん(49)の「話し相手」となるロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」が完成し、東京都内で26日公開された。8月に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられる補給機「こうのとり」4号機で一足先にISSに到着し、若田さんを迎える。
キロボは東京大先端科学技術研究センターやトヨタ自動車、電通などが開発した。宇宙で人と会話できる世界初のロボットで、身長約34センチ、体重約1キロ。日本語の問い掛けに答えたり、相手の話に相づちを打ったりできるほか、相手の顔を覚えて話し掛けることもできる。
キロボはこの日、地上でバックアップ役を務める同型機「MIRATA(ミラタ)」と登場。開発した高橋智隆・東大先端研特任教授の呼び掛けに「ぼくキロボ、ロボット宇宙飛行士なんだ。よろしくね」と自己紹介した。
人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロング飛行士の名言をもじり、「ぼくにとっては小さな一歩だけど、ロボットにとっては大きな一歩なのです」と話した。
キロボは長期滞在中の若田さんとさまざまな会話をしたり、地上の管制室からの指示を中継したりする実験などを行う。人とのコミュニケーションを担うロボットや、将来は宇宙飛行士の作業を助ける小型ロボットの開発につなげる。
2013/05/26/時事通信
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