トウモロコシの調達先がずいぶん変わってきたんだね
先日、農林水産省から発表があった「平成24年度 食料・農業・農村の動向 平成25年度 食料・農業・農村施策」(いわゆる食料・農業・農村白書)を拾い読みしていて、目に留まった箇所があります。
それは飼料用トウモロコシの調達先のバラエティが増えたということです。
日本は飼料用トウモロコシのほとんどを米国から輸入していました。
ところが白書の63ページの「図2-1-16 飼料用とうもろこしの調達先割合の推移(数量ベース)」を見ると、2008年度は調達先として米国が98%であったものが、2012年度には53%と減少している一方でブラジル(31%)、ウクライナ(7%)、アルゼンチン(6%)などが伸び、米国一辺倒の調達先が変化をしてきています。
参考:平成24年度 食料・農業・農村白書 全文/農林水産省
白書と統計は違うけれど農林水産省の農林水産物輸出入概況(トウモロコシ全体の輸入量)をみても同じような状況です。
トウモロコシの国際価格は、世界的な人口増加による需要増大やバイオエタノール利用の増加、さらに投機目的のコモディティ化などによって2008年に過去最高水準に達し、その後一旦は下がったものの再び上昇し1ブッシェル7ドル程度になっています。
また、天候の不順による収穫量の減少のリスクもあるので、米国一辺倒の調達先を多元化し少しでも安定化を図っているのだと思います。
ただ、こんなに早く調達先の多元化が進むとは思っていませんでした。
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