鳥フルH7N9にとりあえずタミフルやリレンザが有効みたいだ
中国でヒトへ感染が広がっている鳥インフルエンザA/H7N9亜型は、WHOの発表では4月15日現在、患者数60人うち死亡者数が13人で致死率は22%と高い病原性を示しています。
中国のようにニワトリなど生きた家禽に接触する機会が多い場合は、トリからヒトへの感染リスクが大きいのでしょう。
参照:中国で発生しているインフルエンザA(H7N9)について/厚生労働省検疫所
まだヒトからヒトへ感染するほどウイルスは変異していないようですが、中国国内の鳥でウイルスがどの程度広がっているのか気になるところです。
これまでもH7N9に対するタミフルやリレンザなどのノイラミダーゼ阻害薬(ウイルスが感染細胞で増殖し細胞から離れることを阻害する)は有効性は言われていましたが、今回、国立感染症研究所でも確認したことを時事通信が報じていました。
・ タミフル(オセルタミビル)(左)とリレンザ(ザナミビル)
* いずれも僕や家族がインフルエンザに罹った時に処方されたものです。
何時、新型インフルエンザに変異するのかしないのか、その時の病原性はどの程度か、いずれにしても秋以降のインフルエンザシーズンに備えて、ワクチンの開発とタミフルなどの供給体制を確実にしておくことが必要ですね。
既存抗ウイルス4薬の効果確認=全国の検査態勢整備へ―厚労省
中国でH7N9型鳥インフルエンザの感染が相次いでいる問題で、厚生労働省は12日、中国から届いたウイルス株1株について、国立感染症研究所でタミフルなど既存の4種類の抗インフルエンザ薬の反応を調べたところ、効果があることが確認されたと発表した。
厚労省の担当者は「効果が確認されたのは患者1人のウイルス株1株だが、いい結果を得ることができた。今後も動向を注視していきたい」としている。
4薬はタミフル▽リレンザ▽イナビル▽ラピアクタで、これまで中国当局も4薬が効く可能性が高いと感染研に伝えていた。同省によると、国と地方自治体は3月末現在で約6322万人分のタミフルとリレンザを備蓄しているという。
一方、感染研はこのウイルス株を基に約100個の検査キットの製造を開始した。今月下旬までに、全国の地方衛生研究所74カ所と主要な検疫所16カ所に配備する予定。
医療機関で疑わしい患者がいた場合、医師が患者の検体を同衛生研に送付。6時間ほどかけて検査キットで判定し、H7N9型とみられる場合は感染研で再度確認した上で公表する。
2013/04/12/時事通信
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