家禽では病原性の低い鳥フルH7N9
中国でヒトに感染している鳥インフルエンザ A/H7N9亜型は、ヒトでは病原性が高いけれどニワトリなどの家禽では病原性が低いという国際獣疫事務局の声明を時事通信が報じています。
こうなるとやっかいですね。
鳥フル A/H5N1のようにニワトリを殺してしまうほどの高い病原性なら一目で感染の有無がわかるけれど、あまり症状が出ないと感染しているかわかりません。そして気がつかないうちに家禽にウイルスが蔓延してしまう。そのことによってヒトへの感染の確率が高くなるかも。
まだヒトからヒトへの感染は確認されていないので新型インフルエンザには変異していないけれど、秋以降のインフルエンザシーズンが少し心配です。
鳥インフル「異例な状況」=感染鳥の判別困難-国際獣疫事務局
国際獣疫事務局(OIE、本部パリ)は11日の声明で、中国で死者が出ているH7N9型鳥インフルエンザについて、ウイルスに感染した鳥を見分けるのが難しく、「かなり異例な状況」だと危機感を示した。
OIEはH7N9型のウイルスについて「家禽(かきん)類に対する病原性は非常に低いが、人に感染すれば重い症状をもたらす可能性がある」と指摘。検査で陽性反応を示した鳥を見ただけでは病気だと全く分からないため、「ウイルスを見つけるのは極めて困難だ」と対策の難しさを認めた。
2013/04/12/時事通信
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コメント
にゃんごろさん、こんにちは。
人類の歴史は感染症との戦いという側面もあるから新型インフルエンザも避けて通れないものかもしれません。
確かに病原性が強い鳥フルH5N1でも致死率は60%程度でヒトを絶滅させるウイルスではないです。ヒトという種は淘汰圧に耐えた個体でこれまで続いてきたことは確かですね。
今回の鳥フルH7N9についていえば、鳥に病原性が低いところがやっかいです。中国国内の鳥の間にこのウイルスが蔓延しているとなると、生鳥を扱う中国ではヒトに感染する確率が高いのでしょう。
まだ新型フルには変異していないようでヒトの感染は限定的です。秋以降のインフルエンザシーズンに向けて対策が国家レベルで進められると思います。
病原性の強い新型フルが発生した場合、ヒトの免疫機構はあてにならないかもしれません。免疫機構が機能する前にウイルスによって多くの細胞が破壊されてしまうかも。スペインフルでは若い世代の方が死亡率が高かったと言われています。
秋までワクチンを用意して少しでもH7に対する免疫の立ち上がりを早めて、感染したらタミフルやリレンザなどでしのぐしか方法はないのかな。
投稿: Kaze | 2013.04.14 17:51
kazeさん、どうも・・・。
何だか時間の問題のような気がする。タミフル類は今回のウィルスには効果が期待できるらしいけど、いずれパンデミックは避けられない現象かもしれないな。
それでも人類が生き続けた歴史があるわけだから、乗り越えられるヒントはもしかしたら僕らのDNAの中に仕組まれていたりするのかも?
普段、馬鹿にしているわけじゃないけど体を鍛え免疫力を高める努力を微塵もしていない僕には、それなりの天罰が下るかもしれないなぁ。
投稿: 美瑛のにゃんごろ | 2013.04.13 02:04