2013年の面白そうな惑星や衛星の現象 3 - アイソン彗星(C/2012 S1) 11月~12月
先日のエントリーに今年肉眼で見られるかもしれないふたつの彗星のうち、3月から4月にやってくるパンスターズ彗星について書きました。
今回は11月から12月に見られるかもしれないアイソン彗星(ISON)です。
アイソン彗星は2012年9月にキスロヴォツク天文台でロシアのチームが発見した彗星 C/2012 S1です。
最大の明るさは満月に匹敵するともいわれパンスターズ彗星をしのぐ目立つ彗星です。
ただ太陽の近く(約180万km,0.012AU)を通過するので地球に近づく前に太陽の熱で崩壊してしまう可能性もあります。
静岡市葵区でのアイソン彗星の見え方をステラナビゲータを使ってシミュレートしたのが下の画像です。
アイソン彗星が太陽に一番近づく(近日点)は11月28日と予測されています。
その近日点直後の29日 7:00のアイソン彗星です。当然たけど太陽のそばにあって-11.2等星と満月並みに明るい。でも太陽が明るすぎてきっと見えないね。
・ ステラナビゲータ Ver.9 によるシミュレーション
太陽から離れてアイソン彗星がある程度高い位置にあり光度もある見やすい条件をステラナビゲータで探してみたのが下のふたつです。
ひとつは11月19日の日の出1時間前の5:24です。この時は東南東、高度15.5度の位置に2.1等星の明るさで輝いています。そばにおとめ座の1等星 スピカがあるから見つけやすいかも。
この後、近日点に向けてアイソン彗星はどんどん明るくなっていくけれど太陽に近づいてしまいます。
・ ステラナビゲータ Ver.9 によるシミュレーション
もうひとつは12月14日の日の出1時間前の5:45です。この時は東、高度22.7度の位置に2.4等星の明るさで輝いています。少し暗いかな。
近日点以降の12月上旬にもっと明るくて見やすい状態の時があるかもしれません。
・ ステラナビゲータ Ver.9 によるシミュレーション
史上最大級といわれるアイソン彗星、期待どおりに見られるでしょうか? 楽しみですね。
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