トウモロコシの取引価格が過去最高値を記録した
友人のS君がFeaeBookに出張先の米国インディアナ州で撮った干ばつのトウモロコシ畑の写真を掲載していました。
・ 干ばつのトウモロコシ 米国インディアナ州 2012.08 S君撮影
本年作の米国のトウモロコシは干ばつの影響で生産見通しが下方修正され、それにともなってトウモロコシの取引価格が1ブッシェル8.49ドルとなり過去最高値になったそうです。
今回のトウモロコシの高値の要因は干ばつにより生産量が減少し供給不足が懸念されたためだけれど、トウモロコシの価格は長期的にみると新しい段階に入りました。
2006年頃までは多少の変動はあるものの1ブッシェル2~3ドル台で推移していました。
それが2007年以降は大きな変動はあるものの5ドル程度がベースラインになったように思います。
このベースラインの上昇は、世界的に人口が増えたこと、経済的豊かな国が増えよりトウモロコシなどを飼料とする鶏肉や豚肉、そして牛肉の需要が高まったこと、トウモロコシのエタノール化による燃料利用、さらに投機の対象商品になったことなどがあげられています。
米国のトウモロコシは、自動車の燃料として使うバイオエタノールとしての利用が2010/11年度は38%でトウモロコシの燃料利用が定着してきました。
ただ、米農務省の予測では、一時の急激な伸びは一段落するようですが。
・ "USDA Agriultural Projection to 2021"からグラフ引用
参考:USDA Agricultural Projections to 2021 (February 2012)/USDA PDF 450KB
トウモロコシに限らず食料や原油価格のベースラインが上がり、食料や原油などの資源を海外に依存する日本はそれを前提にいろいろなことを組み立てなければならないんだね。
トウモロコシ、連日最高値更新=生産予想引き下げで―米シカゴ市場
国際的指標となっている米シカゴ商品取引所(CMOT)のトウモロコシ先物相場は10日、2日連続で過去最高値を更新した。朝方発表された米農務省の月例の需給報告で、米国の今年の生産見通しが厳しい干ばつにより大幅に下方修正されたのが要因。
トウモロコシの取引の中心となる12月物は一時、過去最高値となる1ブッシェル(約25キロ)当たり8.4900ドルまで上昇した(終値は8.0925ドル)。
生産見通しは9月の報告でさらに下方修正される可能性があり、市場では相場は高止まりするとの見方が強い。
2012.08.11/時事通信
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