ヒッチハイクの賛否両論/ロジャー・ウォーターズ
ロジャー・ウォーターズがピンク・フロイドを脱退した後に発表したアルバムです。でも、フロイドの大作「ザ・ウォール」、彼のフロイドでの最後の作品となった「ファイナル・カット」そして、この作品は、ロジャーの憂鬱が色濃く出た作品群と僕は受けとめています。
ファイナル・カットは戦後、そして当時のイングランドの状況が強く反映されていたけれど、ヒッチハイクの賛否両論は内証的な作品です。
それにしても大仕掛けで美しく憂鬱を表現するロジャー・ウォーターズは特異な表現者かもしれないね。
このアルバムには当然、フロイドのデヴィッド・ギルモアは参加していません。その代わりにギターを担っているのはエリック・クラプトンです。
ギルモアよりも少し硬めで美しいクラプトンのギターが、作品全体を通してフューチャーされています。
僕はクラプトンそのものを聴いてきたわけではなかったのですが、このアルバムで彼のすごさを初めて感じました。
Pros and Cons of Hitchhiking
Roger Waters(b,g,vo) Andy Bown(org,g) Ray Cooper(per) Eric Clapton(g) Michael Kamen(p) Andy Newmark(ds) David Sanborn(sax) Madeline Bell,Katie Kissoon,Doreen Chanter(backing vo) Raphael Ravenscroft,Kevin Flanagan,Vic Sullivan(horns) The National Philharmonic Orcestra,Michael Kamen(conduct,arr)
Roger Waters/Columbia/1974
01. 4:30AM (Apparently They Were Travelling Abroad)
02. 4:33AM (Running Shoes)
03. 4:37AM (Arabs With Knives And West German Skies)
04. 4:39AM (For The First Time Today, Part 2)
05. 4:41AM (Sexual Revolution)
06. 4:47AM (The Remains Of Our Love)
07. 4:50AM (Go Fishing)
08. 4:56AM (For The First Time Today,, Part 1)
09. 4:58AM (Dunroamin, Duncarin, Dunlivin)
10. 5:01AM (The Pros And Cons Of Hitch Hiking HIKING Part 10)
11. 5:06AM (Every Strangers Eyes)
12. 5:11AM (The Moment Of Clarity)
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