今シーズンのインフルエンザワクチンの効果は低い?
今シーズンはインフルエンザの患者が多く、ピークは新型と一時呼ばれたパンデミックH1N1 2009が流行した2009/'10シーズンよりも高くなっています。
流行の中心はA香港型 H3N2亜型です。ここ数年は毎シーズン、主流となる亜型が異なっています。
今シーズンのインフルエンザワクチンはA/Califorunia/7/2009(H1N1)、A/Victoria/210/2009(H3N2)、B/Brisbene/60/2008(ビクトリア系統)がウイルス株として使われています。
関連エントリー:2011/'12シーズンのインフルエンザワクチンを接種しました (2011.10.22)
そのワクチン、A香港型 H3N2で実際に流行している株と違い効果が落ちているようです。NHKが報じていました。
RNAウイルスのウイルスは変異をすることが宿命になっているから、流行するウイルスの予測は難しいのだろうな。
インフルエンザ“ワクチン効果低い”
過去10年で2番目の大きな流行となっているこの冬のインフルエンザのウイルスは、各地で「ワクチンの効果が低い」と判定されていることが分かりました。
専門家は「シーズン途中でも、こうした情報を公表して対策に反映すべきだ」と指摘しています。
この冬のインフルエンザは、全国の推計患者数が5日までの1週間で211万人に達するなど、過去10年で2番目の大きな流行となっていて、ほとんどはA香港型のウイルスによるものとみられています。
各地の自治体の衛生研究所は、患者から検出したA香港型のウイルスにワクチンがどの程度効果があるか調べていますが、NHKが取材したところ、これまでに神戸市と横浜市、三重県、佐賀県、それに堺市は、分析した80%以上で「ワクチンの効果が低いと考えられる」と判定していたことが分かりました。
このうち神戸市では、分析した23株すべてで「効果が低いと考えられる」と判定していました。
「抗原」と呼ばれるウイルスに特有のたんぱく質がワクチンに使われたものと大きく異なっていたためとみられています。
国立感染症研究所は、こうしたデータを全国から集めているものの、改めて分析し直したうえでないと内容を公表できないとしています。
これについて、日本感染症学会のインフルエンザ委員を務める菅谷憲夫医師は「ウイルスが変異してワクチンの効果が低下したことが、大きな流行につながった可能性がある。シーズンの途中でもこうした情報を公表して対策に反映すべきだ」と指摘しています。
2012/02/24/NHK
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