イーストマン・コダックのフィルムはよく使ったなぁ
イーストマン・コダックが場合によっては米連邦破産法の手続きに入るかもしれないと、読売新聞が報じていました。
仮に手続きに入ったとしても日本の民事再生法と似たものだとすれば、裁判所の管理下のもと会社の再建手続きが進められ、会社がなくなるということではないのでしょう。
ただ、フィルムメーカーの老舗コダックの業績低迷のニュースにはちょっとした感慨があります。
前はコダックのフィルムはよく使ったけれど、最近はもっぱらデジタルカメラでコダックのフィルムばかりではなくフィルムそのものを使わなくなりました。
僕がよく使っていたのはコダックのトライ-XというモノクロームのISO感度(昔はASAと呼んでいた)が400のフィルムです。
トライ-Xは高感度フィルムで粒子がシャープそして締まった黒が好きでした。僕は400を現像のときに減感して200として使っていました。
たまにカラー写真を撮るときは、コダックのリバーサルフィルムのコダックロームやエクタクロームを使いました。
時代の流れに上手く乗れなかったとしてもコダックの業績低迷、あのコダックがなぁといった感じです。
・ エクタクローム(左)とトライ-X
・ 前はフィルム感度をASAと言っていたんだよね
デジカメに対応遅れ…米コダック、破産法申請へ
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は4日、米写真用品大手イーストマン・コダックが1月中にも、米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用申請を行う方向で準備していると報じた。
1880年代に創業したコダックは、写真用フィルムで圧倒的なシェア(市場占有率)を誇ったが、デジタルカメラへの対応が遅れ、業績が低迷している。
資金調達のための保有特許の売却交渉が失敗した場合には、破産法の適用を申請する可能性があるという。コダックは、破産手続き中の運転資金の確保に向け、複数の米大手金融機関とつなぎ融資を受ける交渉も行っている。
2012/01/05/読売新聞
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追記 2012.01.21
イーストマンコダックが米国連邦破産法11章の適用申請を連邦破産裁判所に行ったと、読売新聞が報じていました。
事業を継続しながら再建に取り組むのだろうけれど、どうなるのかな? いい方向に進むといいですね。
米コダック、破産法適用を申請…デジタル化で遅れ
米写真用品大手イーストマン・コダックは19日、米連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用を、ニューヨークの連邦破産裁判所に申請したと発表した。
負債総額は約67億5100万ドル(約5180億円)。デジタル化への対応の遅れで、米国を代表する老舗企業は経営破綻に追い込まれた。
コダックは米金融大手シティグループから9億5000万ドルのつなぎ融資を受け、破産手続き中も事業を継続する。
コダックは創業間もない1888年、あらかじめフィルムを装填(そうてん)した写真機を発売するなど、カメラの大衆化に貢献した。米国のフィルム販売で圧倒的な市場占有率を誇り、1975年には世界初のデジタルカメラも開発した。フィルムの黄色い箱の色が、親しまれた時期もあった。
2012/01/19/読売新聞
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コメント
にゃんごろさん、こちらこそよろしくお願いします。
フィルムの写真に親しんだ者として、コダックの業績低迷には一抹の寂しさを感じます。フィルムを使わなくなった僕が言うのははばかりもありますが‥
富士フィルムは、フィルムで培った技術を他分野に活かして経営の多角化をしているところが流石ですね。
投稿: Kaze | 2012.01.07 22:26
kazeさん、今年もよろしくお願いします。
コダック、そうだったんだー・・・!僕もkazeさんの言いつけに従い、学生時代からもっぱらコダックを使いました。カメラにフィルムを装填した後に、コダックのフィルムの箱の一部を切って入れておくと、黒いボディに黄色のコントラストが妙にカッコ良かったんですよね。
あのコダックでさえですから、富士フィルムはよくぞこうして生き残っているなぁと、かえってそのことに感じるものがあります。当時はサクラというフィルムもありましたっけ・・・?今は昔ですね。
投稿: 美瑛のにゃんごろ | 2012.01.07 03:42