富山県高岡市のコブハクチョウも鳥インフルエンザH5N1、鹿児島県出水市ではナベヅルから陽性反応
富山県高岡市の市営高岡古城公園動物園内に飼育されていたコブハクチョウで感染が確認された高病原性鳥インフルエンザH5亜型のノイラミニダーゼの型がN1に確定されたそうです。時事通信が報じていました。
また、このH5N1ウイルスの遺伝子は、10月に北海道稚内市のカモの糞便のウイルスや先日、島根県安来市の養鶏場で確認されたウイルスと近縁であるようです。
さらに、鹿児島県出水市のナベヅルに簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応がでたと、時事通信が報じていました。こちらはヘマグルチニンやノイラミニダーゼの型がまだわかっていないので何とも言えませんが…
このところ大陸からの渡りのルートにH5N1ウイルスが確認されていて、野鳥の間にどの程度広がっているのか気になります。
富山の鳥インフルはH5N1型
富山県高岡市で死んだコブハクチョウがH5型強毒性の高病原性鳥インフルエンザに感染していた問題で、県は21日、このウイルスがH5N1型と特定されたと発表した。動物衛生研究所(茨城県つくば市)の検査で分かった。
県高病原性鳥インフルエンザ対策本部によると、県内に生息する野鳥や、養鶏場で飼育されている鶏など、他に異常は見つかっていない。このウイルスは10月に北海道稚内市の大沼で採取されたカモのふんや、11月に島根県安来市の養鶏農場の鶏から検出されたウイルスとタイプが似ており、環境省が感染ルートの推定作業を進めているという。
2010/12/21/時事通信
死んだナベヅルから陽性反応=鳥インフル、出水市内で保護―鹿児島
鹿児島県は21日、同県出水市内で18日に衰弱のため保護され、20日に死んだナベヅル1羽から、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出たと明らかにした。現在鳥取大学に検体を持ち込んで遺伝子検査をしている。21日夕には結果が判明する見通し。
県によると、同日までに同市などでは18羽のツルが死んでいるのが見つかった。ただ、この時期には例年ツル1万羽以上が飛来するので、特に多いとは言えないという。
2010/12/21/時事通信
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追記 2010.12.21
時事通信によると、鹿児島県出水市のナベヅルの鳥インフルエンザはH5N1亜型だったようです。
これから、遺伝子の解析が進んで北海道、島根県、鳥取県、富山県で見つかったウイルスとの関連がわかると思います。
また、大陸で発生しているウイルスと渡り鳥との関係などから日本にウイルスが持ち込まれた経路もわかるかもしれません。
ナベヅルはH5N1型=鹿児島・出水の鳥インフル
環境省と鹿児島県は21日、鳥インフルエンザの簡易検査で、陽性反応が出ていたナベヅル1羽について、同日行った遺伝子検査で、高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」が検出されたと発表した。県自然保護課は「強毒なタイプを含み得る型」としており、検査をしている鳥取大で詳しく調べる。また、同省によると、別の3羽も簡易検査で陽性と判明。同大で遺伝子検査を実施する。
感染が分かったナベヅルは、衰弱していたことから、18日に同県出水市で保護され、20日に死んだ。同日の簡易検査で陽性だったため、鳥取大が遺伝子検査をしていた。
2010/12/21/時事通信
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