鳥取県米子市と富山県高岡市のハクチョウが高病原性鳥インフルエンザH5に感染
このところ立て続けに高病原性鳥インフルエンザH5亜型が見つかっています。
ひとつは、鳥取県米子市のコハクチョウの幼鳥で、島根県安来市の養鶏場で見つかったH5N1亜型の遺伝子と相同性が高いとのことです。大陸からウイルスを直接持ってきたのか、他の渡り鳥が持ってきて国内で感染したのかどうなんだろう?
もうひとつは、富山県高岡市の飼育していたコブハクチョウでH5亜型が見つかったそうです。まだ、ノイラミニダーゼの型まではわかっていないけれど、仮にN1だと病原性の強いウイルスですね。渡をしたコブハクチョウではないから、他の渡り鳥から感染したのだろうか?
これまで、なかなか野鳥やその糞便からH5N1ウイルスがでてきませんでしたが、去年から見つかる頻度が高くなっているように思います。
それは、弱ったり死んだりした野鳥に対し鳥インフルエンザを疑い検査をすることが多くなったからなのか、実際に日本へ飛来する野鳥で鳥インフルエンザに感染しているものが増えたのかわかりません。
ある程度、国内の野鳥で鳥インフルエンザが定着しつつあるのか興味があります。
米子で強毒性鳥インフル、コハクチョウ幼鳥死ぬ
鳥取県は18日、同県米子市の民家で4日に衰弱しているのが見つかり、その後死んだコハクチョウの幼鳥1羽から、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)が検出されたと発表した。
ウイルスは11月末、高病原性鳥インフルエンザが発生した島根県安来市の養鶏場で確認されたものと遺伝子配列が酷似していたという。
県によると、米子市の民家のベランダで4日、幼鳥が弱っているのを家人が見つけ、県が保護。5日午後4時に死んだ幼鳥を簡易検査したところ陰性だったが、鳥取大に死骸を送り、詳しい遺伝子検査を行ったところ、18日、強毒性のH5N1亜型と判明した。
幼鳥が見つかったのは安来市の養鶏場から中海を挟んで東約8キロの地点。中海には3万~5万羽の水鳥が生息しており、コハクチョウは約1500羽が10月以降に大陸から渡ってきている。
2010/12/18/読売新聞
お堀のハクチョウ殺処分へ 富山の鳥インフル、高病原性
富山県高岡市の市営高岡古城公園動物園内で死んだコブハクチョウ1羽が鳥インフルエンザの簡易検査で陽性だった問題で、農林水産省は18日、同県が実施した遺伝子検査の結果、高病原性ウイルス(H5亜型)と確認したことを明らかにした。同市は、園内のお堀で飼育していた残りのハクチョウなど10羽を殺処分する。
同県は検体を動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送り、強毒性かどうかを調べる。
2010/12/18/朝日新聞
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