人に感染しやすくなった?鳥インフルエンザH5N1
エジプトで鳥インフルエンザA/H5N1亜型が、ヒトに感染しやすいように変異をしているという大阪大学とエジプト・アレクサンドリア大学の研究結果を共同通信が報じていました。
WHOの報告では、ここ数年、鳥インフルエンザH5N1の患者数はインドネシアやベトナムに替わって、エジプトで増えています。国ごとにどこまで統一された基準で報告されているかわかりませんが、エジプトは、インドネシアやベトナムに比べて致死率が低くなっています。
エジプトのH5N1ウイルスがヒトに感染しやすく変異をしているとしたら、それにともなってウイルスの性状が変わっているのかいないのか興味があります。
エジプトの鳥インフル変異か 人に感染しやすく
鳥から人に感染し死者も出ている鳥インフルエンザウイルス(H5N1)のうちエジプトで鶏などから採取されたウイルスは、人に感染しやすいように変異しているとの研究結果を、大阪大微生物病研究所の渡辺洋平特任研究員らとエジプト・アレクサンドリア大の研究グループが7日までにまとめた。
渡辺さんは「エジプトではH5N1ウイルスの人への感染が多くなっており、その原因の可能性がある。人に感染が容易に広がるとはまだ考えられないが、注意深くウイルスを監視する必要がある」と話している。徳島市で開催中の日本ウイルス学会で8日発表する。
鳥のインフルエンザウイルスが感染する相手は通常、ウイルス表面にあるタンパク質が結合できる「鳥型の受容体」を持つ細胞に限られる。人の上部気道には人型の受容体はあるが鳥型の受容体がないため、鳥のウイルスは人に感染しにくい。
だが渡辺さんらが、2007~09年にエジプトで鶏やアヒルから採取されたウイルスの遺伝子を解析すると、一部でウイルス表面のタンパク質が変異し、人型受容体に結合しやすくなっていた。
2010/11/07/共同通信
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