この夏は極端な高温! チョウも涼を求めて北上?
少し前の毎日新聞に、秋口のこの時期、南下するアサギマダラに北上する個体が確認されたという記事が載っていました。
あまりに暑いので、涼を求めて北上したのではとの考えもあるともこと。
静岡も9月に入っても暑い日が続いています
気象庁によると、今年の夏は極端に暑く、6月~8月の日本の平均気温は統計を開始した1898年以降でもっとも高いそうです。
8月の地域の平均気温も1946年以降、北~西日本で今年は第1位とのこと。
参考資料:異常気象分析検討会の検討結果の概要 ~ 平成22年(2010年)夏の極端な高温をもたらした要因の分析 ~ (2010.09.03) /気象庁 PDF 213KB
静岡の8月の気温も高く、1940年からの71年間で2010年は平均気温が2位、最高気温が3位、最低気温1位と暑い暑い夏になっています。
この暑さの中、熱中症の患者数が増えています。
暑い夏を今後も経験する可能性もあるとのことだから、暑い夏に適応する方法を考えなきゃね。
昆虫も生息域が北上したり、1年に発生する世代が多くなったり、環境に適応して行くのだろうな。
<チョウ>猛暑で異変!? 秋に南へ移動するアサギマダラ、涼しさ求め?
海を渡るチョウとして知られるアサギマダラの生態解明のため、「群馬の蝶(ちょう)を語る会」(広沢隆一代表)が8月下旬、嬬恋村でマーキングして放した2匹が、約20キロ北の長野県高山村で捕獲されたことが分かった。アサギマダラはこの時期、秋の南への大移動に備え、少しずつ南下すると言われているが、北への移動が確認された。マーキングした同会の田島茂さんは「暑すぎるため涼しい地を求めて北に行ったのではないか」と話している。
同会によると、アサギマダラは8月21日の「マーキング会」で、嬬恋村の桟敷山林道から放した510匹のうちの2匹。4日後の25日に長野、群馬県境の毛無峠付近で嬬恋村在住の平井博さんが捕獲した。羽には、放した場所と人を示す「サジキ C136」などとマーキングされており、同会の田島さんと伏島済さんが放したものと判明した。平井さんは反対側の羽にマーキングして再び放したという。
捕獲の連絡を受けた田島さんは「短距離の移動についてのデータがあまりないので、生態を解明するのに貴重な資料になる」と話している。
アサギマダラは、前羽の長さが4~6センチで日本全国に分布。夏は標高1000メートル前後の高原に生息し、秋になると海を越え1000キロ以上の「渡り」をするチョウとして注目されている。愛好者は羽に捕獲者や場所などを「マーキング」して放し、インターネットで情報交換も行われている。
2010/09/03/毎日新聞
「30年に1回の異常気象」=今夏の猛暑、ラニーニャなど重なる―気象庁検討会
気象庁は3日、日本の今夏の猛暑について異常気象分析検討会を開き、北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象に続くラニーニャ現象で上昇したところに、勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けたのが主因と発表した。同高気圧が強まったのは、亜熱帯ジェット気流が北へ蛇行し、チベット高気圧が日本へ張り出したほか、インド洋や南シナ海付近の対流活動が活発だったためという。
記者会見した会長の木本昌秀東京大大気海洋研究所教授は、これらの要因が重なって中休みの涼しい日がほとんどなかったのは、「30年に1回の異常気象」と指摘した。
その上で「地球温暖化が進んでおり、今後は最高気温がどんどん更新されるような夏をまた近々経験する可能性がある。熱中症でたくさんの人が亡くなったが、十分な対策を取っていただきたい」と述べた。
今月の厳しい残暑は2週間ぐらい続く見通し。一方で、ラニーニャ現象の影響で強い台風が日本を襲う恐れもある。同現象は少なくとも冬まで続くと予想され、「寒い冬になる確率が高い。日本海側の降雪が早いかもしれない」(木本教授)という。
エルニーニョは太平洋赤道域の東側、南米ペルー沖の海面水温が平年より高くなる現象。春に終わった後、地球全体の気温が上がった。その後は逆にペルー沖の海面水温が低くなるラニーニャが発生したため、特に北半球中緯度の気温が上昇した。
日本の北で、冷たいオホーツク海高気圧がほとんど形成されなかったことも猛暑を招いたという。
2010/09/03/時事通信
----------
PDF形式のファイルの閲覧には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、下のバナーのリンク先からダウンロードしてください。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 3月29日から静鉄電車に急行が復活(2025.03.14)
- 静岡県の2024年産荒茶生産量が鹿児島県に抜かれたというけれど(2025.02.19)
- 静岡県知事公舎 売却の方針(2025.02.14)
- 富士山の標高が3775.51mから5cm高い3775.56mに(2025.02.12)
- 何時になったら改修が終わるのか -静岡市民文化会館(2025.02.10)
「ガーデニング」カテゴリの記事
- 今年もクリスマスローズの花が咲きました(2025.03.09)
- 近所のウメが満開に近くなりました(2025.02.08)
- 駿府城公園ではサクラがちらほら咲き始めました(2025.02.01)
- 今年もクリスマスローズの芽が出てきました(2025.01.15)
- 街角ではサザンカが花盛り(2025.01.02)
「ガーデニング日記 2010」カテゴリの記事
- 寒い中でも少しずつ生長を続けるネモフィラ(2010.12.31)
- 流石にこの寒さはジニアには堪えるみたいで(2010.12.26)
- トルコギキョウ:たいぶ株らしくなってきた(2010.12.24)
- クリスマスローズ:つぼみ 2010(2010.12.18)
- クリスマスの定番かな、ポインセチア(2010.12.17)
「気象」カテゴリの記事
- 3月に入り静岡では雨が降るようになりました(2025.03.10)
- 静岡の2025年2月は寒かった(2025.03.01)
- 今シーズン 水連鉢に2度目の氷が張りました(2025.02.20)
- 富士山が奇麗です(2025.02.13)
- 今日も静岡は寒かった(2025.02.07)
コメント