静岡駅前地下ガス爆発事故から30年が経つんですね
1980年8月16日の朝、JR静岡駅北口の紺屋町の地下街でメタンガスと都市ガスによる二度の爆発事故がありました。死者15人、負傷者223人にのぼる大きな事故でした。
あれから30年経つんですね。
・ 30年前にガス爆発事故があった付近(2010.08.16)
・ 30年前にガス爆発事故があった地下街付近(2010.08.16)
僕は大学生で、夏休みを利用して東北地方へ貧乏旅行をしていました。
その日の夕方、岩手の宮古のユースホステルに着いて、宿帳に氏名と住所を記入していると、宿の人が「静岡で大変なことが起きている」と話しかけられて、ガス爆発事故を初めて知りました。
宿のロビーにあったテレビニュースの映像を見ると、見なれた紺屋町の街並みが滅茶苦茶に破壊されています。
宿の人が電話を貸すから(当時は携帯電話なんて想像もつかない時代でした。)、家族と連絡を取るように勧められ、家族の安否を確認したことを憶えています。
果たして、無事ではあったんだけどね。
当時、中学生だった弟は、爆発のあった場所から500mも離れていない中学校の体育館でバスケットの練習をしていたそうです。
その時は、凄い爆音とともに地響きがして、咄嗟に床に身を伏せたとのことです。
あれから30年経ち、変化の少ない静岡も少しずつ変わって来ました。
紺屋町も、西武百貨店が閉店したと思ったらその後にパルコが入ったり、駅前の日興会館と長崎屋のビルが取り壊されその後に葵タワーが建つなど、変わりつつあります。
惨劇30年…忘れない 静岡駅前ガス爆発事故
死者15人、負傷者223人を出した静岡駅前地下街のガス爆発事故から、16日で30年となる。現場となった静岡市葵区の静岡紺屋町名店街(当時・静岡駅前ゴールデン街)は若者らでにぎわい、惨劇の面影はないが、関係者の脳裏には今も、生々しい記憶が焼き付いている。事故をきっかけに見直された安全対策を受け継ごうと、取り組みは続く。
1980年8月16日午前9時56分、消防士になって9年目だった本間都美彦さん(58)は、現場から1キロ余り離れた自宅で、「ドーン」という爆発音を聞き、急いで出動した。
ゴールデン街に到着すると、爆発のあった「第一ビル」からは火の手が上がり、向かいのビルの窓ガラスはすべて飛散していた。がれきで山積みとなった通りに、たくさんの人が倒れていた。
爆発は2回にわたって発生。午前9時20分ごろに第一ビルの地下テナントで小さな爆発(一次爆発)が起き、本間さんが音を聞いた二次爆発によって多くの犠牲者が出た。この大爆発で、先に出動した消防車が炎上。本間さんは「同期の20代の消防士ががれきの下敷きとなり、犠牲になった。想像を超える事態だった」と振り返る。
2010/08/15/中日新聞
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