iPad 用電子書籍 村上 龍の「歌うクジラ」を読んでみた
今年は電子書籍が普及するのではと言われています。
僕は、電子書籍にはどちらかと言うと否定的で、やっぱり本は紙だよねと思っています。
でも、本は重いし場所を取るしで、本の置き場に苦労している僕には、電子書籍は魅力的でもあります。
食わず嫌いもなんなので、iPad 用の電子書籍を1冊買いました。
買ったのは、村上 龍の「歌うクジラ」です。
・ iPad 用電子書籍 歌うクジラ/村上 龍 の表紙
僕は、村上 龍の熱心な読者ではないけれど、気になる作家です。iPad 用の書籍が少ない中、村上の小説が出たので、いい機会だと思いアップル・ストアからダウンロードしました。
「歌うクジラ」は本文だけで632ページ。単純に紙の本とは比較はできないけれど、大作の部類に入ると思います。
価格は1,500円。500ページ以上ある単行本なら恐らく2,000円以上するから安いとも言えるし、印刷・製本や流通のコストがかからないことを考えると高いとも言える、電子書籍の数が圧倒的に少ない中、適切な価格がどこにあるのか難しいところですね。
まあ、価格の評価は内容次第ではありますが。
ダウンロードしてページを開くと、音楽が流れます。音楽は坂本龍一が担当しています。
最初にちょっと違和感を持ったのは、横書きであること。慣れの問題なんだろうけれど、小説は縦書きというのに慣れていたからね。
縦書きと横書き、書き手も読み手もその違いで何か変わるのだろうか? 少し興味があります。
まだ、読みはじめたばかりだけれど、眼は思ったほど疲れません。ただ、文字の大きさを変えることができないので、このサイズでは少し小さいかな。本では、このサイズでも小さいとは感じないので、ディスプレイとで感じ方に違いがあるのか不思議です。
iPad は文字の大きさを簡単に変えることができますが、この機能に対応していないのが残念です。(表示ソフトのバージョンアップにより今後対応するかもしれませんが。)
ページにしおりをはさむブックマーク機能もあって便利です。もう一歩進めて、検索や気になる文章をマークする機能があったら面白いし、インターネットとハイパーリンクする機能なんかがあったら電子書籍ならではと思うんだけど。
まだ、電子書籍は出始めだから、これから改善や色々な機能が追加されていくのだと思います。
「歌うクジラ」の内容については、読み終えて面白かったら紹介します。
iPad関連エントリー
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