リレンザ耐性インフルエンザウイルス
インフルエンザの治療薬として現時点では、ウイルスの細胞への侵入を阻止するアマンタジン、ノイラミニダーゼ阻害薬のタミフルとリレンザがあります。
アマンタジンについては以前から、タミフルについてはここ数年、これら薬剤に耐性を持つインフルエンザウイルスが国内でも確認されています。
国内のタミフルの耐性ウイルスは、2010年3月26日時点で67例確認されているそうです。
参考:宮城県におけるオセルタミビル(商品名:タミフル)耐性を示す新型インフルエンザウイルスについて/厚生労働省 2010.03.26 (PDF 161KB)
残るリレンザについて、ミャンマーでA/H3N2亜型(A香港型)インフルエンザウイルスに耐性が確認されたという新潟大学とミャンマー国立健康研究所などの調査結果を時事通信が報じていました。
タミフルやリレンザに対する耐性ウイルスは、まだ広範囲に広がる状況にはないけれど、少し気になるニュースです。
新たな耐性ウイルス発見=A香港型インフル、リレンザに
抗インフルエンザ薬リレンザに耐性を持つ新たなタイプのウイルスを、新潟大とミャンマー国立健康研究所などのグループが発見し、6日までに米疾病対策センター(CDC)の学術誌「新興感染症」に発表した。
タミフルに対する耐性ウイルスの出現が注目されているが、リレンザ耐性はこれまであまり見つかっていなかった。突然変異によるとみられ、出現頻度は低いという。
同大などは、2007~08年にミャンマーのインフルエンザ患者から採取したH3N2型(A香港型)ウイルスを詳しく解析。07年の64例中1例(1.5%)、08年の211例中1例(0.5%)に、リレンザと、別の治療薬アマンタジンの両方に耐性を持つ遺伝子変異が見つかった。タミフルには感受性を示した。
データベースを調べたところ、リレンザ耐性の変異は1995年から07年までに世界で数例見つかっているが、いずれもアマンタジン耐性の変異はなかった。
この遺伝子変異が実際の治療効果に与える影響は分かっておらず、さらなる研究が必要だとしている。
2010/03/06/時事通信
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