塩野義製薬から新たなインフルエンザ治療薬が発売
前にこのブログでも書いたことがある塩野義製薬から新たなインフルエンザ治療薬が、1月27日に発売されたそうです。
名前は「ラピアクタ」、新しいといってもタミフルやリレンザと同じインフルエンザウイルスが感染細胞から脱出するのを阻害するノイラミニダーゼ阻害薬です。
ただ、飲むタミフル、吸引するリレンザと違いラピアクタは、点滴の1回投与で処方するそうです。
何らかの理由で薬を飲むことも吸引することもできない人には、点滴で投与できるのはメリットが大きいです。
それに1回の投与で済むということは、それだけ耐性ウイルスの出現も抑えられるのだろうか。
パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)は病原性が強くなく、流行も一段落した感じです。でも依然として、病原性の高い鳥インフルエンザH5N1などが新型インフルエンザに変異する懸念は消えていないわけで、その対抗手段として薬の種類が増えるのはいいことですね。
参考:抗インフルエンザウイルス薬「ラピアクタ点滴用バック300mg」および「ラピアクタ点滴用バイアル150mg」新発売のお知らせ (2010.01.26)/塩野義製薬 (PDF 158KB)
初の国産インフル薬、27日発売=3月末までに70万人分確保-塩野義
野義製薬は26日、インフルエンザ治療薬「ラピアクタ」(有効成分ペラミビル)を27日に発売すると発表した。「タミフル」「リレンザ」に続く第3のインフル薬で、国産では初。同社は3月末までの今シーズン用に約70万人分、2010年度に約100万人分の供給量を確保できると見込んでいる。
同社が今回発売するのは成人向けで、点滴用バッグ(300ミリグラム、薬価5792円)と点滴用瓶(150ミリグラム、同3117円)の2種類。小児向けは今年度中に、厚生労働省に対し製造販売の承認を追加申請する予定。
ラピアクタは点滴薬で、経口薬のタミフルや吸入薬のリレンザでは処方しにくい重症患者にも適用できるのが特長。300ミリグラムの点滴1回で、タミフル服用と同等以上の効果が見込めるとされる。
2010/01/26/時事通信
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