パンデミックH1N1 2009 が感染を拡大しているけれど
2009年7月26日から11月22日までのインフルエンザの推計患者数が1,075万人となり、その99%がパンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)とされています。
インフルエンザの週別定点当たり報告数の推移をみても、全国レベルの週別報告数は2005/2006、2006/2007、2007/2008、2008/2009年シーズンのピークを第47週(11/16~22)ですでに上回っています。
ということで、パンデミックH1N1 2009 は、国内で感染を拡大しています。
僕の周辺でもちらほら感染者が出てきたし、我が家でもすでに回復しましたが1人A型インフルエンザに感染しました。
でも、不思議なのは他の家族に感染しなかったことです。僕のまわりでは、子供が感染しても親はインフルエンザに罹らなかったという話を聞きます。
季節性インフルエンザは、家族の誰かが感染すると次々に他の家族に感染していくということがあるので、免疫を持っている人が少ないはずで、ワクチンの接種も限定的なパンデミックH1N1 2009 では、もっと家族間で広がっていいような気がします。
勿論、「新型」ということで季節性インフルエンザに比べて、手洗いなどの感染予防対策を多くの人が行っているからかもしれませんが、季節性インフルエンザのAソ連型H1N1 など免疫がある程度有効ではないかと指摘する専門家もいるようです。
5~14歳は半数感染か=新型インフル、高齢者は1%未満
新型インフルエンザに感染した人の割合が、5~14歳では約50%に上る計算になることが、国立感染症研究所(感染研)が算定した推計患者数などから分かった。厚生労働省は「学校で集団生活を送る年代で、感染機会が多いためではないか」としている。
感染研は全国約5000カ所の医療機関を受診したインフルエンザ患者数から全患者数を推計しており、22日までの累計患者数は推定1075万人。大半が新型インフルエンザとみられ、内訳は0~4歳が95万人、5~9歳が285万人、10~14歳が309万人、15~19歳が168万人。全体の約80%を20歳未満が占め、5~14歳が特に多い。
一方、総務省の6月現在の人口推計では、5~9歳の人口は572万人、10~14歳は597万人。単純計算すれば、5~14歳では全体の約50%が感染し、病院で受診したことになる。感染率は0~4歳で17.6%、15~19歳も27.6%と高いが、20~40代では2~5%台。50代以上は1%に満たない。全年代では8.4%。
成人の感染率の低さについては、感染機会が少ないことのほか、過去の季節性ソ連型インフルエンザなどへの感染歴により、基礎的な免疫があることを指摘する専門家もいる。ただし厚労省は「高齢者では感染者が非常に少ない割に、若年層と同じくらいの死亡者がいる。十分な基礎免疫があるかは分からず、高齢者に感染が広がったときには重症化に注意が必要だ」としている。
季節性インフルエンザでも同様に、20歳未満の感染率が高く成人は低いという。
2009/11/29/時事通信
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