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2009.11.19

インフルエンザ予防にマスクを過信してはいけないという国民生活センターのテスト結果

インフルエンザの感染防止対策としてマスクの効果への過信は禁物という国民生活センターの商品テスト結果が公表されています。

参考:ウイルス対策をうたったマスク-表示はどこまであてになるの?- (2009.11.18)/国民生活センター (詳細情報 PDF 473KB)

このレポートにあるようにマスクだけでウイルスの侵入を防ぐのは難しいんだろうな。
捕集効率の高いマスクを、顔との隙間をなくした状態ですれば、相当息苦しいだろうし、厳密に言えば目の粘膜からウイルスが侵入する可能性もあるわけで、そのためにはゴーグルも必要だろうしね。

一方、マスクにウイルスの飛散を防止する効果はあるだろうから、インフルエンザに感染したらマスクをしてまわりに広げないことは重要ですね。最も感染したら人との接触を極力避け、治療に専念するほうが先決だけど…

関連エントリー:インフルエンザに罹ったら、やっぱりマスクだよね (2009.09.26)

引用文ウイルス対策をうたったマスク-表示はどこまであてになるの?-
主なテスト結果等
1.フィルターの捕集効率
・ ウイルス対策をうたっているにもかかわらず、フィルターの捕集効率が低いものがあった。さらに、N95マスクの基準を満たしていると受け取れる表記があっても、捕集効率が80%以下のものが3銘柄あり、消費者が誤認するおそれがあった。
2.着用時の顔とマスクの間からの空気の漏れ
・ すべての銘柄で平均漏れ率が40%以上であった。また、フィルターの捕集効率が高いものでも、顔との隙間からの漏れがあるため、ウイルス等の微粒子を完全に遮断することはできない。
3.使用感
・ どの銘柄も鼻の辺りは半数以上の人が隙間があると回答した。また、プリーツ型ではさらに頬の部分にもできやすかった。
・ 漏れ率が小さいものは、息苦しい。
4.表示
・ 全ての銘柄でウイルス対策をうたっていたが、フィルターの捕集効率が低いものがあった。また、全ての銘柄で隙間からの漏れがありウイルス等の微粒子を完全には遮断できないと考えられるため、消費者にマスクの効果を過信させるおそれがあった。
・ 「99.9%」など捕集効率と思われる表記が目立つように記載されていたが、捕集対象はウイルス、ウイルス飛沫、バクテリアなど粒子の大きさが異なるものであった。
・ 3銘柄でN95マスクの基準を満たしているかのような表記があったにもかかわらず、捕集効率が80%以下と低かった。また、1銘柄でインターネット上の広告にあった「N95規格相当」の表示がパッケージにはなかった。
・ 15銘柄中6銘柄で着用方法に関する表示がなかった。
5.価格
・ 1枚当たりの価格の安い銘柄でフィルターの捕集効率が低いものがみられたが、価格が高いものであれば性能がいいというわけではなかった。
消費者へのアドバイス
・ 症状がある人は咳やくしゃみによる飛沫の飛散を防ぐために積極的にマスクを着用するようにしよう(咳エチケット)。一方で、ウイルス対策をうたっていても、フィルターの捕集効率には差があることや、実際に着用した場合にも顔とマスクとの間には隙間ができることから、マスクをすることによってインフルエンザなどの感染を完全に予防することはできないと考えられるので、マスクの効果を過信しないように。
・ できるだけマスクと顔の間に隙間なく着用できるように、価格よりも自分の顔のサイズ、形に合ったものを選ぶことは重要である。
・ 表示されている捕集効率は、捕集対象等が必ずしも同じではないので、数値をみても商品の性能を比較する目安にはならない。
2009/11/18/国民生活センター

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