パンデミックH1N1 2009 に対する免疫に諸説があるんですね
パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)の伝播力というか感染力というか、どんなものなんでしょう。
わが家の場合、同居する家族の一人が罹っても、他の家族にはうつらなかったりしてね。
勿論、感染した人は別の部屋にするなど、感染が広がらないようにはしたのだけれど。
先日、紹介した「インフルエンザ パンデミック」/河岡義裕,堀本研子には、今回のパンデミックウイルスに対する免疫は、スペインインフルエン(1918年〜19年)に感染した人にはあるのではという調査結果が掲載されていまいた。まあ、この場合、免疫がある人は90歳を越えるかなり高齢の人に限定されるけれど。
一方、成人は過去の感染により何らかの免疫を持つことが示唆されているといった記事を時事通信が報じていました。
今回のパンデミックウイルスは、スペインインフルエンザやAソ連型インフルエンザと同じH1N1亜型だし、ある程度の免疫はあるのかもね。
まあ、免疫のことについても、これから研究や調査が進めばわかるのだろうけど。
「標識」の一種、7割一致=新型インフルに基礎免疫-米
流行中の新型インフルエンザウイルスは、ある種の免疫細胞の標的となる分子が過去の季節性インフルエンザと約7割一致することを、米国ラホーヤアレルギー免疫研究所などのチームが明らかにした。各種データで、成人は過去の感染により何らかの免疫を持つことが示唆されており、分子レベルで根拠の一端が示されたことになる。
ただし、実際に感染防御にかかわる部分に関しては17%しか一致しておらず、やはりワクチンは必要だとしている。論文は米科学アカデミー紀要電子版に16日発表した。
研究チームは、免疫細胞に対する標識の役割をする「エピトープ」と呼ばれる分子のデータベースを用いて、過去に流行したインフルエンザと今回の新型のウイルスを比較。免疫細胞のうち、司令塔役のT細胞に対するエピトープは41%、別のT細胞では69%一致していた。
一方、T細胞の司令を受けてウイルスに対する抗体をつくるB細胞では、31%のみ一致。その多くはウイルスの内部たんぱくに存在し、実際の感染にかかわる表面たんぱくには17%だけだった。
2009/11/17/時事通信
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