幽霊飛行機から遭難信号!? こんなこともあるんですね
成田空港の管制塔が航空機から発せられた遭難信号を受信したため遭難機を探したけれど、なかなか見つからず、ようやく見つけた発信源は5年前に退役し航空科学博物館に展示されていた小型の航空機だったという話を毎日新聞が報じていました。
原因はこの展示された航空機のバッテリーがまだ生きていて、8日に上陸した台風18号の強風で機体が振動し緊急無線標識(ELT:emergency locator transmitter)が作動してしまったのが原因じゃあないかとのことです。
台風が残した思わぬ影響。博物館の部長さんが言うように「まさか 」って感じかな。
遭難機を必死に探していた人たちは、大変な思いをしたのだろうけど、原因がわかったときはホッとしただろうね。御苦労様です。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」て感じかなぁ。すすきの穂もそろろろ出る頃だし。
毎日新聞の記事の「緊急位置通報装置(ELT)」について何も知識がなかったので、次のサイトを参考にしました。
・ 航空実用実用事典/日本航空 (非常用装備 emergency equipment (3)緊急信号装置(emergency signal equipment))
・ www.CFI Japan.com/CFI Japan.com (ELT Emergency Locator Transmitter)
緊急通報装置:遭難? 5年前の退役機が誤作動 成田空港
「遭難機はどこ?」--。台風18号が上陸した8日朝、成田国際空港(千葉県成田市)の管制官が航空機の遭難信号に気付いた。航空機事故の可能性もあると遭難機を捜したが、該当機はなし。半日かけた調査の結果、5年前に退役して空港近くの航空科学博物館(芝山町)に展示されていた軽飛行機の緊急位置通報装置(ELT)の誤作動と分かった。
総務省関東総合通信局などによると、8日午前4時半ごろ、国土交通省成田空港事務所で、管制官が緊急用周波数で発信されている遭難信号を受信し、国交省の救難調整本部(RCC)に通報した。遭難機を捜したが、付近を飛ぶ機体はなかった。
同通信局も電波監視車を出動させ、衛星やアンテナを駆使して強度や角度から電波の発信源を捜したが見つからない。空港内の格納庫で整備中の旅客機が信号を誤発信しているのではと調べても、異常なし。捜索範囲を周辺に拡大したところ、午後3時ごろ、約5キロ離れた航空科学博物館の屋外に展示された米国ムーニー社製の小型機「M20」のELTが発信源と分かった。
同館によると、M20は04年9月に個人所有者から寄贈され、他の18機とともに屋外展示中。尾部胴体内に据え付けられたELTは、アルカリ電池(9ボルト)が電源で、見学者のために毎月1回程度、エンジンを動かしていることから、充電されていた可能性があるという。
成田航空地方気象台によると、当時の風速は10~17メートル。関東総合通信局は台風の強風で機体が激しく揺れ、センサーが働いてELTが作動したとみている。屋外展示機のうち、ELTを搭載していたもう1機とともに、再発防止のため機体から外すよう指導した。同館の種山雅夫・展示担当部長は「まさか作動するとは。外しておけば良かった」と恐縮している。
2009/10/10/毎日新聞
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