塩野義製薬の抗インフルエンザ薬の承認申請
塩野義製薬が開発している抗インフルエンザ薬「ペラミビル」が、11月上旬に製造販売承認申請をする予定だそうです。
タミフルやリレンザと同じノイラミニダーゼ阻害薬で、インフルエンザウイルスが感染細胞から脱出するのを阻害します。
タミフルでは、耐性ウイルスが確認されいるし、現在、開発が進められている第一三共の「CS-8958」や富山化学工業の「T-705」など、早くインフルエンザに効果のある薬の種類が増えるといいですね。
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国産インフル薬、11月申請 塩野義、来秋発売目指す
塩野義製薬(大阪市)は29日、開発中の抗インフルエンザ薬「ペラミビル」について、11月上旬に厚生労働省への承認申請をする方針を明らかにした。来秋の発売を目指し、小児への適応も検討する。タミフルやリレンザに続く第三の特効薬で、第一三共が手がける新薬とともに「国産初」の実現が近づくことになる。
手代木(てしろぎ)功社長が朝日新聞の取材に明らかにした。ペラミビルは、塩野義が07年に米バイオクリスト社から日本での開発・販売の権利を得て、開発を進めてきたもの。季節性、新型を問わず効果が期待できるという。
季節性の約1100人を対象とした臨床試験の結果では、15分の点滴1回でタミフル5日分と同等の効果を示した。糖尿病患者など重症化リスクの高い患者でも、反復投与をすることで回復期間が短縮されたというデータもあるという。
手代木社長は小児向けについても安全性や有効性を確かめる臨床試験を始めたことを明らかにし、「できれば小児の適応も承認を得た上で発売したい」との考えも示した。
現在は、スイス・ロシュのタミフルと英グラクソ・スミスクラインのリレンザが抗インフル薬の中心。国産薬の開発は塩野義のほか、第一三共も今年度内に申請予定で、厚労省も通常より審査を急ぐとみられる。また、富山化学工業も約1年遅れで別のタイプの薬の開発を進めている。
2009/09/30/朝日新聞
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