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2009.10.23

パンデミックH1N1 2009 がブタに感染

大阪府内の養豚農家で、パンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)に感染したブタが見つかったそうです。パンデミックH1N1 2009 の国内で初めてのブタへの感染です。

ブタはヒトのインフルエンザウイルスにもトリのインフルエンザウイルスにも感染し、そこで鳥インフルエンザが新型インフルエンザに変異すると言われている(まだ、新型インフルエンザに変異していないけれど、鳥インフルエンザH5N1亜型については、トリからヒトへ直接感染している)から、ヒトのウイルスがブタに感染しても不思議はないことなのでしょう。

以前、紹介した岡田晴恵の「感染症は世界史を動かす」に、トリ、ブタ、ヒトのインフルエンザウイルスの関係の図が掲載されているので、参考まで紹介します。

感染症は世界史を動かす/岡田晴恵 P228から引用
感染症は世界史を動かす/岡田晴恵 P228から引用

怖いのはブタにヒトのインフルエンザとトリのインフルエンザが同時に感染し、ヒトからヒトに感染する特徴と鳥インフルエンザの病原性を併せ持った新たなインフルエンザが出現した場合だと思います。

ところで、農場のブタはどのようにしてウイルスに感染したのかなぁ。

引用文大阪府における豚への新型インフルエンザの感染事例について
本日、大阪府の養豚農場の豚から分離されたウイルスは現在国内で流行している新型インフルエンザウイルスであることが確認されました。
当該農場に対して、臨床検査、遺伝子検査により異常がないことが確認されるまで、飼養豚の移動を自粛するよう要請しました。
なお、世界保健機関(WHO)等の国際機関によれば、適切に処理された豚肉を人が食べてインフルエンザに感染することはありません。
1.経緯
大阪府の養豚農場で分離されたインフルエンザウイルスについて、(独)農研機構動物衛生研究所が、H亜型検査(遺伝子解析)及びN亜型検査(遺伝子解析)を実施した結果、本ウイルスは、H1N1亜型であり、現在国内で流行している新型インフルエンザウイルスと同一であることが本日確認されました。
2.対応
大阪府において、当該農場に対して、臨床検査、遺伝子検査(PCR検査法)により異常がないことが確認されるまで、飼養豚の移動を自粛するよう要請しました。
なお、当該農場からと畜場へは、検査で陰性を確認した豚のみを出荷することとしています。
報道機関へのお願い
1. 現場での取材は、本病の豚への感染を引き起こすおそれもあることから、厳に慎むようお願いします。
2. 今後とも、本病に関する情報提供に努めますので、生産者等の関係者や消費者が根拠のない噂などにより混乱することがないよう、ご協力をお願いします。
世界保健機関(WHO)等の国際機関によれば、適切に処理された豚肉を人が食べてインフルエンザに感染することはありません。
2009/10/21/農林水産省


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