パンデミック・インフルエンザ H1N1 2009は、秋以降どうなるのだろう?
国内でも海外でも感染拡大が続いているパンデミック・インフルエンザ H1N1 2009(新型インフルエンザ)について、治療薬 タミフルに対する耐性ウイルスが少しずつですが見つかっているようです。これまでに日本を含めた4ヶ国・地域で確認されたとのこと。時事通信が報じていました。
参考:Pandemic (H1N1) 2009 - update 60 (2009.07.31)/WHO
日本でも秋以降の第2波の発生の時に、薬剤耐性ウイルスの割合や病原性がどのように変化するのか気になるところです。
それと、このパンデミックウイルスのワクチンがどのくらい準備ができるのか、十分な量が確保できない場合に接種の優先順位による混乱が起こらないか、心配なところですね。不謹慎な話だけれど、病原性の低いうちに感染しちゃった人は、免疫ができたわけで、よかったのかもいれません。
それと、季節性インフルエンザ H1N1 とパンデミック H1N1 2009 との関係はどのようになるのだろう。お互いに共存しながら感染を拡大していくのか、どちらか一方が優位になるのか、ふたつの H1N1 が再集合を起こし新たなタイプの H1N1 出現するのか、興味のあるところです。
新型インフル死者、1000人突破=WHO
世界保健機関(WHO)は4日、新型インフルエンザによる死者が7月末時点で累計1154人になったと発表した。感染が確認された国・地域は168で、累計の感染者数は16万2380人以上となった。
WHOは新型インフルエンザの世界的な大流行(パンデミック)の終息時までに、世界人口の15~45%の人が感染すると推計。仮に30%の人が感染した場合、感染者数が20億人になる可能性があるとの見方を示した。
他方、新型インフルエンザに有効とされる治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスへの感染はこれまでに、日本、デンマーク、香港、カナダの4カ国・地域の6人で確認された。
2009/08/05/時事通信
Pandemic (H1N1) 2009 - update 60
Laboratory-confirmed cases of pandemic (H1N1) 2009 as officially reported to WHO by States Parties to the IHR (2005) as 31 July 2009
As of 31 of July 2009, 168 countries and overseas territories/communities have reported at least one laboratory confirmed case of pandemic (H1N1) 09. All continents are affected by the pandemic.
The countries and overseas territories/communities that have newly reported their first pandemic (H1N1) 2009 confirmed case(s) since the last web update (27 July 2009) as of 31 July 2009 are:Azerbaijan, Gabon, Grenada, Kazakhstan, Moldova, Monaco, Nauru, Swaziland, Suriname
2009/07/31/WHO
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コメント
致死率、死亡率の御指摘、ありがとうございます。
感謝です。これからも、気がついた点がありましたら、どしどし指摘してください。
当ブログで御指摘の間違いが随所にあるので、追って修正します。
なお、致死率と死亡率の違いについて、横浜市衛生研究所のサイトにわかりやすい説明がありました。
横浜市衛生研究所のサイトによると
「死亡率」=「一定期間における死亡者数」/「総人口」
「ある病気Cの致死率」=「一定期間におけるある病気Cによる死亡者数」/「一定期間におけるある病気Cの患者数」
死亡率・致死率(致命率)・死亡割合について/横浜市衛生研究所
と説明されていました。
投稿: Kaze | 2009.08.10 20:15
表は、死亡率ではなくて、致死率ですね。
死亡率は対人口、致死率は対感染者数です。
投稿: 投稿者不詳 | 2009.08.10 16:29