パンデミックH1N1 2009 の致死率は0.5%との推定
国内でパンデミックH1N1 2009(新型インフルエンザ)で亡くなられた方が3人になったそうです。時事通信が報じていました。3人とも持病を持っていたようです。季節性のインフルエンザでも毎年、亡くなられる方がいるから、インフルエンザ自体があなどれない病気ですね。
世界的にパンデミックウイルスが拡大する中、致死率0.5%というオランダ・ユトレヒト大学の推定を同じく時事通信が報じています。
この致死率は、アジアインフルエンザ(A/H2N2亜型 アジア風邪)が新型インフルエンザとして出現した時と同程度だそうです。
季節性の致死率はインフルエンザが0.1%だそうだから、それより高いパンデミックウイルス、持病などのハイリスクの人ばかりではなく、僕らもいっそうの注意をしなきゃね。
関連エントリー:今回のインフルエンザA/H1N1の致死率は0.4%とWHO研究チームは推定している (2009.05.13)
新型インフル、3人目の死者=名古屋の高齢女性-院内で6人感染か
名古屋市は19日、新型インフルエンザに感染した同市の女性(81)が同日未明に死亡したと発表した。新型インフルエンザ感染者の死亡は全国で3人目。死因は重症肺炎だった。女性は血液のがんの一種である多発性骨髄腫と心不全の疾患があり、免疫力が低下しているところに、新型インフルエンザに感染し亡くなったとみられる。
同市によると、女性に海外渡航歴はなく、感染経路は不明。
女性が入院した病院ではほかに、女性を最初に診察した医師と、入院患者2人、看護師3人の計6人が簡易検査でA型インフルエンザ陽性となり、新型の感染が疑われるという。
入院患者のうち1人は死亡した女性と一時同室だった。発症時期はいずれも女性より後。
女性は13日に体調が悪化し市内の病院の救急外来を受診、熱が39.5度あり入院した。2日後、4人部屋から個室に移動。17日の簡易検査でA型陽性となった。18日に新型インフルエンザ感染が判明。その後、呼吸困難となり酸素吸入をしたが、19日午前1時半ごろに死亡した。病院側は当初、細菌性の感染症を疑ったという。
市によると、女性は市内の高齢者介護施設に入居していた。他の入居者約20人に新型インフルエンザが疑われる症状は出ていない。
新型インフルエンザ感染者では、15日に沖縄県の男性(57)、18日に神戸市の男性(77)が死亡している。
2009/08/19/時事通信
致死率0.5%、季節性上回る=新型インフル、米加の場合推定-日本人研究者ら
米国とカナダでの新型インフルエンザ(H1N1型)流行初期の致死率は0.5%程度との推定結果を、オランダ・ユトレヒト大の西浦博研究員(理論疫学)らが19日までにまとめた。これは、季節性インフルエンザの0.1%程度を大幅に上回り、1957~58年に流行したアジア風邪(H2N2型、死者約200万人)と同程度という。論文は米オンライン科学誌プロス・ワンに掲載される。
この推定は、西浦研究員らが開発した確定診断患者の死亡確率推定法に基づく。計算の結果、米国での5月1日までの致死率は0.21~3.76%、カナダでの6月10日までの致死率は0.05~0.41%となり、流行データを詳細に検討した結果、全体としては0.5%程度と結論付けた。
世界保健機関(WHO)の研究チームは5月に米科学誌サイエンスで、メキシコでの4月末までの推定致死率は0.4%と発表しており、大体一致する。
日本では最近、相次いで死者が確認されたが、これまで死者が少なかったのは、(1)基礎疾患がない未成年者が確定診断者の大半を占める(2)ぜんそくや糖尿病などの基礎疾患がある患者への治療が行き届いている(3)多くの患者にタミフルなどの治療薬が投与されている-ことなどが要因の可能性があるという。
2009/08/19/時事通信
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